過去ログ - 森久保「私に似ているプロデューサーさん」
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43: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 15:19:18.58 ID:UKsbEgqz0
あれから三か月が経つ。

森久保は新しいプロダクションでも頑張っているようで、宣伝ポスターやテレビ番組などでその活躍ぶりを見ることができた。

森久保とは週に一度か二度電話して近況を報告しあっている。

職業倫理的に仕事で交換した電話番号をプライベートで使っていいものか悩んでいるうちに森久保から電話があり、それ以来この習慣は続いていた。

最初のうちは森久保も緊張している様子だったが、今はそんなこともなく、会議室での面談のときのように気軽に話せている。

この前なんか急に住所を聞かれてギョッとしたが、数日後にLIVEのチケットが送られてきてなるほどなと一人で納得した。

そのLIVEの終了後になぜか森久保とその両親や今のプロデューサーと食事に行く運びになって緊張した。

今のプロデューサーとも上手くやれているようで、彼とは森久保がいかに可愛いかを酒を酌み交わしながら楽しく話ができた。森久保は嫌がっていたが。

LIVE自体は前の事務所でやったものより規模も大きく完成度も高い、森久保の成長を感じるようなLIVEだった。
観客席ではなく舞台袖で観れたら、なんて思ってしまうのは未練がましいだろうか。

一方俺はと言えば、フリーターをしながら再就職目指して就職活動をしている。

時期が時期で中途採用を受け入れている企業自体が少なく、なかなか思うようには行かないが、必ず森久保に胸を張れるようなところに入って見せるつもりだ。

確かに不安だが、履歴書を片っ端から送り付けていた前の俺とは違う。
今の俺には明確な強みがあるからだ。

自宅アパートのPCの横にはホチキス止めされている資料。
内容はいつかの森久保のプロデュースプランだ。

これを持って面接でこう言ってやる。
「私はあの森久保乃々のプロデュースをしていたんですよ」と。


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