過去ログ - ガヴリール「悪魔的所業?」(百合)
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18: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/02/26(日) 18:22:49.09 ID:BW4B/JIs0
しばらくすると、すぐに、紅茶の良い香りが部屋に広がった。

「ねえ、ここ座って」

紅茶を飲み終えて、私はヴィーネを床に座らせる。
なんと、肩を揉みだした。

「そ、そこまでしなくていいよっ」

「いいから」

「なんだか、凄く申し訳ないわ」

ホントだよ、この畜生め。

「さっき、好きな人がいるって言ってたわよね」

「う、うん」

やめろ。
私の体でラブコメに持っていくな!

「どんな人なの? 良ければ恋の応援もさせて頂くわ」

「……えっと、どんな人って言われると説明が凄く難しいんだけど」

「嫌なら、言わなくてもいいのよ」

「ううん、相談とかしたことなかった……今しかこういう話できないと思うし……ガヴリールじゃないと思えば言える」

おい、どういう意味かな。
普段の私には言えないってか。
まあ、いつもネトゲばかりやってる人間がろくな相談できるとも思えんけど。

「うーんとね、第一印象はすごく優しそうで頼りがいのある人だったの」

「うん」

「でも、久しぶりに会ったら、180度変わってて幻滅したの。優しくないし、見てて危なっかしいし。それにいつも私を怒らせる。同じ人物なのかなって思うくらい」

もう、それ見込みないじゃん。

「そっか」

「でも、もともと立場も違うし仲良くしちゃダメな人だったから、逆に良かったなって思ったの……思ってたんだけど」

ヴィーネは振り返って、私をじっと見た。

「やっぱり、私にはダメなくらいがちょうどいいみたい……えへへ」

照れながら笑う。

「でも、こんなガブリール見る機会、たぶん一生こないだろうからもう少しだけ」

今まで見せたことない表情。
照れてることには変わりないんだけど。
なんだろ。
気に食わない。

「あなたは、もっと我がままに生きていいのですよ」

「うん、考えておく。ただ、今は誰かさんが困っちゃうから止めておくわ」

がり、がり。
痒い。心なしか、熱も上がって――。

「ガヴ?」

「あ……」

天井が回る。
やばい。
私は、痒みに襲われながら意識を消失した。


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