過去ログ - 「目が覚めたら右目のあたりが化物だった」【能力バトル】
1- 20
2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/02/26(日) 18:18:23.95 ID:hKftAE1K0

「あ、目が覚めましたか」

どうやらまた気絶していたらしく、先ほどとは打って変わって白い景色が目の前に広がっていた。
ゆっくりと身体を起こすが、大した痛みはない。

病室のような場所だろうか、部屋は白く簡素で、傍に置いてあるラックには体温計や氷枕が載っている。

「あの」

「なんでしょう?」

その反対、俺の左側に座っていた女性は首を傾げた。
さっきまで、黒く騒がしい中で聞いていたとは違う落ち着いた声だ。

女性はナース服……確かにナース服を着ているが、昔見たものとはデザインが違う。
スカートが短くて胸の部分がパツパツで、簡単に言うと目のやり場に困る。

栗色の大きな瞳は無表情に俺を見つめていて、思わず目を逸らした。
同じくらいの歳だろうが、表情のせいで随分大人びて見える。

肩までくらいの黒髪が緩やかにカーブを描いていた。

「ここはどこですか?」

「エクソシストの本拠地です」

何気ない質問を放ったはずなのに、病気なのはどちらかと問いたくなるような返答がきた。

「東京にあります」

そういう事を聞いてるんじゃない。

「あ、右目には触らないでくださいね」

「え?」

反射的に右目の方に手を持って行ってしまう。
肌に軽く触れたはずが、ごつごつした岩のような感触が伝わってきた。

「まだどんな夢か分かってないので触らない事をお勧めします。 それで逆に自分が傷ついた人を何人か見ました」

説明はちんぷんかんぷんだが、事情が分かるまでは触らない方がよさそうだ。
手を投げ出した時、病室のドアが開いた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
8Res/6.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice