過去ログ - ハルヒ「キョンが女の子だったら良かったのに……」キョン「……は?」
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36:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 00:59:49.89 ID:HHOZvDS20
女子1「あ!キョン子ちゃんおはよ〜!」

女子2「体調悪いって聞いたけど、大丈夫?」

女子3「あんまり無理しないでね?」

朝のSHRを既に終えた様子の教室に一歩踏み入れた俺は、思わぬ歓待を受け、たじろいだ。

これは一体どういうことだ。
どうして俺は、これまで会話を交わした覚えのない、名前すら定かではない女子達に囲まれ、ちやほやされているのだ?

まさかこれが、モテ期ってやつか?

……いや、ないな。
大方、俺のこの姿が理由だろう。

そう、今の俺は女子高生なのだ。

いやはや、思わぬ役得……
もとい、眼福……

もとい!
アクシデントだった!!

デレデレしている暇などないのだ。
とにかく、この場を脱しなければ。

キョン子「も、もう大丈夫だ!出すもん出したらスッキリしたから!!」

女子1「えっ……?」

女子2「出すもの……?」

女子3「キョン子ちゃん……なんか喋り方が変だよ?」

おっと。
失言だったようだ。

先ほどとは種類の違う心配げな眼差しを浮かべる女子達に、引きつった笑みで応え、這々の体で逃げ出した俺は、自分の席へと向かう。

途中、刺すような視線を感じたが、そんなものに取り合う余裕などなかった。

とにかく、落ち着こう。
その一心で、慣れ親しんだ机の椅子に腰掛け、あまりの前途多難さに頭を抱えていると……

????「……おいっ!」

突然怒鳴られ、椅子の背に衝撃を受けた。

キョン子「いってぇなこの野郎!?」

何者かに蹴られたと察した俺は、精神的な余裕を失っていたこともあり、堪らず怒鳴り返した。

いやもちろん、直接背中を蹴られたわけではないので、痛みなど感じていない。

それでも、何か言わずにはいられなかった。
それくらい混乱していたということを、理解して欲しい。

そんな混乱の中、振り返った俺は、自分の後ろの席に座る存在を、この日初めて視界に収めることとなった。

黄色のカチューシャで前髪を全開にして、

鋭い眼光でこちらを睨みつける、

見るからに柄の悪い、

DQNの姿を。


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