過去ログ - ハルヒ「キョンが女の子だったら良かったのに……」キョン「……は?」
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47:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:32:30.22 ID:HHOZvDS20
キョン子「はぁ……」

空になった弁当を片手に、トボトボと教室に戻る。

結局、ハルの後を追うことはしなかった。
彼とこれ以上関わると、『俺』が『私』になってしまいそうで、怖かったからだ。

改めて現在の自分自身の状態を分析してみる。

今朝方女となってしまった俺は、長門の魔法により、男だった時の記憶を保持していた。
そして、その魔法の効果が切れるのは、日付けが変わる時。

つまり、昼過ぎの現在、タイムリミットまで12時間を切っているということになる。
それを踏まえて、この状況を鑑みるに……

恐らく、長門の魔法は、日付けが変わると同時に切れるのではなく、徐々にその効果を失っていくような、そんな魔法なのだろう。

もしかしたら、矛盾を許さないという世界の修正力とやらが、そのように作用しているのかも知れないが、それはこの際どちらでもいい。

とにかく、男に戻るのであれば、急がなくてはならない。

急がなくては、自分の気持ちが不明瞭となり、意味を見失ってしまう。

そんな焦燥感に駆られ、俯き気味に歩いていると、目の前で誰かが立ち止まる気配がした。

????「あれ?そこに居るのは、キョン子ちゃんじゃないかっ!」

聞き馴染みがある、快活な声音。
はっとして顔を上げると、そこには……

鶴屋さん「やっぱりキョン子ちゃんだ!今日も可愛いねっ!」

可愛いのは鶴屋さん、あなたですよ。

彼女は俺の知る鶴屋さんそのものだった。
しかし、スラリとしたその体躯は、女となった今の私よりも高くて、格好良く映った。

キョン子「鶴屋さん……」

鶴屋さん「おや、なんだか、顔色が悪いにょろよ〜?どうかしたのかい?」

弱気な俺の声音を耳聡く聞きつけた鶴屋さんが、心配そうにこちらを覗き込んでくる。

キョン子「鶴屋さん、俺……私、どうしたらいいか、わからなくて……」

どうしようもなくなった私は、俺の知る限り、もっとも頼りになる先輩に縋りついた。


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