過去ログ - ハルヒ「キョンが女の子だったら良かったのに……」キョン「……は?」
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49:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:44:05.62 ID:HHOZvDS20
結局上手いこと鶴屋さんに丸め込まれてしまった俺は、午後の授業も手につかず、悩みを抱えたまま放課後を迎えた。

そそくさと支度をして、重い足取りで部室へ向かう。

ちなみにハルは、終業のベルと同時に教室を飛び出して行った。
何が彼をそこまで掻き立てるのかはわからない。
だが、こちらとしても今日に限っては、気合いを入れなくてはならないだろう。

どちらを選ぶにしても、今日の部活動での俺の立ち居振る舞いにかかっているのだ。

その結果、上手くハルを誘導することが出来れば、男に戻ることが出来るだろうが……

ここに来ても、その為の具体策は何一つ思いついていなかった。

もう、終わりだな。

半ば自棄になっていると、いつの間にか部室の前に辿り着いていた。

キョン子「……よし、いくか」

うだうだ悩んでいても仕方ない。
自分に出来ることしか、出来ないのだから。

????「あっ!キョン子ちゃん!今、お茶を入れますね〜」

部室の扉を開けた俺は固まった。

そこには、愛らしい小動物が、忙しなく駆け回っていたからだ。

いや、小動物とはさすがに失礼か。
彼だって男の子だ。
プライドを傷つけるかも知れない。

そう、部室には見知らぬ少年が居た。
何やら奇妙な格好をしていて、よくよく見ると、どうやら執事服のようだ。

果たして彼は、どうしてそんな格好でここに居るのだろうかと首を傾げて、部室内を見渡すと……

彼女がいなかった。

俺の心の清涼剤。
『朝比奈みくる』の姿がない。

ハルは仏頂面でパソコンのキーボードを叩きつつ、まるでそれが当然のように執事服の少年に差し出されたお茶を啜っていて……それで俺は理解した。

つまり、この少年が……

????「はい!どうぞ、キョン子ちゃん!」

キョン子「ありがとうございます。……朝比奈さん」

彼こそが、朝比奈みくるだった。


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