7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/01(水) 00:02:11.25 ID:Czn55yTYO
肩を叩いて、呼び掛け。
それに応えて振り向いたプロデューサーの視界を、開け放って晒し出した胸元で埋め尽くして。そうして一瞬固まったプロデューサーの身体を、座った椅子を回して反転させる。
そして、正面を向いたプロデューサーの上へ、私を。
対面する形で、椅子の上のプロデューサーの両足へ跨がって、乗る。しなだれかかるように身体を預けて、柔らかく抱き着く。
(……あぁ)
一瞬、止まる。
恥ずかしさや不安、それから今こうしていることで……プロデューサーと二人きり、プロデューサーの上へ乗って、プロデューサーと密着していることで感じてしまうどうしようもない幸福感に心も身体も塗り尽くされて。
それを感じながら。そして、ここからこの先へと進むその覚悟を少しずつ積み上げながら。プロデューサーと重なって、一瞬。
(顔が熱い)
(ドキドキが止まらない。緊張で震えてしまうのも、愛おしい想いが溢れ出してくるのも、止められない)
(きっと伝わらないのだろうけど)
(この熱さも、震えも、想いも)
(どうせ何も)
だから。
伝わらないのなら、だったら、と。
思い切り密着して。熱い吐息を隠さず漏らして、震えも高鳴りも何もかもがしっかり芯まで届くように押し付けて、深く強く抱き着く。
ぎゅっと。ぎゅうっと。
11Res/10.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。