過去ログ - マルシル「……楽器かしら、これ」
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4:名無しNIPPER[sage]
2017/03/01(水) 13:36:23.90 ID:RpIHpw8h0
マルシル「……えい」
センシの口に薬草を押し込む。
口に入れただけでも猛烈な香りと味がする薬草だから目は覚めるはず。
任務を達成したのでライオス達の元へと戻った。
ライオス「……あれを?」
チルチャック「生で食わせるとか鬼だな」
マルシル「しょうがないでしょ」
口から薬草を生やしたセンシは、しばらくして口から薬草を吐き出して起き上がった。
涙目になっていた。
センシ「げ、げほっ。げっほっ」
激しく咳き込んでいる。
無事蘇生できたようで何よりだった。
センシがこちらをじとっと見てきたので目をそらした。
ライオス「どうやら近づくのは得策じゃないみたいだな。俺がやったように、あの魔物には楽器を投げつけよう」
マルシル「えー」
チルチャック「俺には荷が重いぞ」
ライオス「センシと俺の二人でやる。二人は離れててくれ」
立ち上がったセンシがこちらへとやって来て、手近な金属製の楽器を持ち上げた。
ライオスも続いて別の楽器を手に取る。
楽器を投げつけるだなんてとても野蛮だ。
ライオス「それ!」
センシ「むん!」
ライオスとセンシがそれぞれ宙に浮いた魔物へと楽器を投げつける。
演奏を中断された魚達はあえなく壁へと叩きつけられた。
いい音色だったのに可哀想。
センシ「とりあえず人数分取れたがどうする」
センシが魔物を回収してこちらに見せてくる。
口?から内臓を飛び出させている魔物は見ていて気色悪かった。
マルシル「十分だから早く出ましょう」
チルチャック「うえっ」
しかしそこでライオスが手を挙げた。
ライオス「ちょっと待ってくれないか。できればあの魚達の演奏をもう少し見ていたい」
マルシル「ダメ」
チルチャック「ダメに決まってるだろ」
センシ「早く捌かないと鮮度が落ちる」
ライオスはしょげた。
私達は揃って部屋を出た。
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