過去ログ - 双葉杏「特別だけど、特別じゃない日」
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17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/03(金) 00:24:11.69 ID:ca4PDaJt0
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 恩を貸している相手と言えば、アイツからの連絡は未だ無い。ついでに私は運も無い。水も滴るいい女、違うな。
 見事なまでの濡れネズミになった私は、床に真新しい染みを作りながら脱衣所へと一直線。

 洗濯機の中に着ている物を放り込むと、仮宿に敷いていたタオルで体を拭いた。

 それから素っ裸のまま濡れた床の始末をつけると、冷えた体を温めるために浴室へ。
 熱いシャワーを浴びながら、ため息交じりに呟いた。

「ホント、何やってんだろな」

 けれども物はついでとそのまま髪を洗い体も洗い、ちゃっかり浴槽にお湯まで張って湯船に浸かる。至福だ。
 私は全身をふやかしながら、このままお湯に溶けてしまいたいなんてことまで考える。……これがホントの溶解人間、なんちて。

「うぐぁ〜」

 余りに下らな過ぎる冗談に、自分で悶絶。

 私は行き場の無い恥ずかしさを誤魔化すために、
 湯船に顔を沈めてブクブクと水面を泡立てるのだった。


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