過去ログ - 雁淵ひかり「ハーイ!みなさんこんにちは〜!ひかりちゃんねるへようこそ!」
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19:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 13:17:18.40 ID:lliT36edo
今日も雁淵ひかりの夕食は野菜の切れ端や残飯といった生ゴミであった。役立たずに食わせる飯はない、ということで食事を出してもらえず仕方なく生ゴミを漁って飢えを凌ぐのである…。
誰しもが寝静まった深夜、空腹で重い体を引きずりながら台所へ行くひかり。
明かりをつけると誰かに見つかってしまうので、暗い台所でゴミ箱の蓋を開けて生ゴミを口に入れる。
生ゴミは冷たく、苦味や酸味といった不快な味がした。ひかりは気付けば涙を流しながら食べているのだった。
扶桑にいた頃を思い出す。扶桑では温かいご飯や味噌汁を毎日お腹いっぱい食べていた。それが今では繰り返す吐き気に耐えながら冷たい生ゴミで飢えを凌ぐ日々…。

「どうしてこうなったんだろう…」

あまりにも惨めで辛い現実に、声を押し殺して咽び泣くひかり。すると次の瞬間、パッと部屋が明るくなったかと思うと、そこには二人のウィッチがいた。

「こんなところで何をしているのですか?」

「ひかり…何してるの…?」

そのウィッチはロスマンとニパだった。
二人とも表情は氷のように冷たく、ひかりは顔から血の気が失せるのを感じた。

「まさか生ゴミを食べているなんて…。信じられません」

「まぁまぁ。確かにずっとご飯抜きだったからね。でも大丈夫だよ。今夜は特別にご馳走持ってきたから」

ニパは手に底の深い皿を持っており、その皿の中身をひかりに見せるのであった。

「え……これ…砂…?」

「基地の近くで採ってきた新鮮な砂だよ。お腹いっぱい食べてね」

「全部食べるまでここで見ていてあげます。いつも厳しい訓練に耐えてるご褒美ですよ」

ニパから皿とスプーンを渡されるひかり。二人は笑顔でこっちを見ている。本気だ。この二人は本気で自分に砂を食べさせる気なのである。
もしここで逃げたら、後で何をされるかわからない。ひょっとしたら砂よりも酷い物を食べさせられるかもしれない…。
スプーンを握る手が震える。涙で視界が歪む。そしてひかりはスプーンで砂をすくい、それを口へ運ぶのであった…。


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