過去ログ - 雁淵ひかり「ハーイ!みなさんこんにちは〜!ひかりちゃんねるへようこそ!」
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21:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 13:18:31.47 ID:lliT36edo
「つらいよ……ニパさん助けて……」

誰もいない格納庫に呼び出されたニパにひかりが告げたのは助けを求める一言だった。
話の内容はロスマンによる日々の訓練と称した虐待。
いつもその様子を見ていたニパは話の内容についておおよそ予想はついていたが、
嗚咽しながら精一杯話すひかりの姿を目の前にして、真剣な表情で耳を傾ける。

ひかりは辛かった今までのことを洗いざらい話した。
ぶつけられた雪玉の中に石が入っていたこと、極寒のラドガ湖に突き落とされたこと、なにか失敗する度に頭をスパナで殴られたこと……

「よく耐えたね、ひかり。辛かったね……」

耐えきれなくなりニパの胸でわんわん泣くひかり。それを受け止めるニパ。そしていつも通りの優しい口調でこう告げる。

「何かあったら悩まずにいつでも相談してよね。どんなことがあってもわたしはひかりの味方だからさ!」

一人ぼっちじゃない。
理解してくれる人がいる。
ひかりの眼から大粒の涙がこぼれ落ちた。

……

次の日から、ひかりを待っていたのは苛立ったロスマンと、今まで以上に厳しい訓練、厳重に敷かれた監視体制。
そしてその様子を覗き見てほくそ笑むニパの姿であった。
厳しい訓練で息も絶え絶えなひかりを見て喜ぶ“理解者”の醜面をひかりはまだ知らない。
そしてその夜も、ひかりはたった一人の味方のもとへ相談に行くのであった……


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