過去ログ - ヴィーネ「ガヴリールの大切なものって…何?」
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11:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 14:09:05.59 ID:a/GtNtoE0
ヴィーネ「ガヴ、何食べたい?」


ガヴリール「ヴィーネが作ってくれるならなんでも」


ヴィーネ「調子いいわね」


ガヴリール「本心だよ本心」


…本心。その言葉に身体が固まる。ガヴの本心。霞がかった場所。


ヴィーネ「ほんとにそう思ってる?」


ガヴリール「思ってるよ」


ガヴリール「他人の家掃除してくれて、宿題も一緒にやってくれて、飯まで作ってくれる」


ガヴリール「そんな天使みたいなやつに嘘つくかよ」


じわり、と何かが染み出したのがわかったのと同時に、醜い私の本心に気が付いた。
彼女のことを知りたい、そんな言葉で覆い隠した私の本心はこんなに独りよがりなものだったのか。


ヴィーネ「ねぇ、ガヴ。もう一度聞いてもいい?」


ガヴリール「ん、なんだ」


ヴィーネ「ガヴリールは…何を大切にして過ごしてる?」


ガヴリール「……」


ガヴリール「…ネトゲかな」


ヴィーネ「…」


いくら夏の夜であっても、涼しいわけじゃない。
それでも、胸の真ん中あたりが冷えていく。夏の香りも熱も、全てが沈静する。


ヴィーネ「ずっと、引っかかってることがあるの」


ヴィーネ「私たちは…友達なのかなって」


辺りが一層暗くなって、夜に飲み込まれそうになった気がした。


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