過去ログ - 【モバマス】美嘉「もう一つの物語」
↓ 1- 覧 板 20
48: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/06(月) 20:28:50.78 ID:G39hXaPY0
…え、なんだろう、満面の笑みのはずなのに何故か怖い。
ゆ、夕日の当たる部屋のせいだろうか。
「な、なんでしょう?」
「今、抱えていらっしゃることが解決に向かったら、
プロデューサーさんを飲みにでも誘ってあげていただけませんか」
「…へ?」
大きく予想を裏切る言葉に、気の抜けた声を出してしまう俺に、
千川さんは少し、くすりとした後で続ける。
「担当するアイドルたちのために、事務所のために、とても気を張って頑張っています。
でも、一人ではやっぱり辛いです。」
「私も微力ながら支えさせていただきますが、
同じプロデューサーさんが話を聞いてあげるだけできっと、助けになります」
ああ、この人も。同じ思いで…。
でも俺は…
「さっき、俺…あいつに切れちゃいました。ろくに話も聞かずに」
「大丈夫ですよ。不器用な方ですが、まっすぐに人を信じることの出来る方ですから」
再びにこりと笑ったその顔は、何も怖くはなかった。
さっき莉嘉ちゃんと話して感じた、あいつとプロジェクトメンバーの絆。
それは千川さんとの間にもしっかりと出来てるんだろうな、
彼女もメンバーの一人なんだ。ふと、その笑顔で分かった気がした。
あいつと飲む…か。考えたこともなかったな。
心に、少し風が通ったような気がした。
「…分かりました!」
「はい、それではアポを取ってきます。少しお待ちくださいね」
85Res/61.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。