過去ログ - 鞠莉「果南が…」千歌「戻ってこない…?」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/03/05(日) 21:44:52.07 ID:oUECwn7k0
ダイヤ「……足りている、でしょうか。」
鞠莉「え……?」
ダイヤ「今していることに、いったいどれほどの効果があるのでしょうか……」
ダイヤ「水、もっ、栄養剤も…っ、これだけしか、たったのこれだけしかっ、摂れてっ、いなくてっ……」
ダイヤ「どうしたら、どうしたらっ、いいの…っ、でしょうか…っ、か、かな、果南さんがっ、果南さんがっ!」
ルビィの前では決して見せない弱音が漏れてしまう。
果南の様子は、微塵も変わっていない。
自分たちが必死になってやっていることに、終わりは見えなかった。
あの日からルビィは笑わなくなった。
たった数日のうちに、少しずつ皆の精神が蝕まれている、そんな感覚があった。
鞠莉「……ごめん、ごめんねダイヤ。たくさんのこと、押し付けて……」
鞠莉がそっと手を握ってくれる。
鞠莉「退院したら、場所を移そう? ダイヤもちゃんと寝ないと。……すごい隈」
ダイヤ「え、ええ…っ、すみませっ、鞠莉さん……」
強張ってしまった身体から力を抜き、鞠莉の身体にもたれかかる。
その日は、そのまま鞠莉に背中を撫でられながら、少し眠ってしまっていた。
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