過去ログ - 鞠莉「果南が…」千歌「戻ってこない…?」
↓
1-
覧
板
20
34
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/05(日) 21:56:11.73 ID:oUECwn7k0
―――
果南に、自分の周りにいったい何が起きているのだろうか。
『果南』は確かに自分たちに見えている。
触ることも、動かすことも、重さを感じることもできる。
呼吸を確かめることも、服を脱がせることも、水を飲ませることもできる。
身体の機能は何も失われていない。
しかし、他の人には見えない。
いや、見えないどころか、まるで果南の「存在そのもの」が消えてしまったかのように、いないことを不自然に思わなくなっている。
果南を思って怖くなると同時に、自分も誰かのことを忘れてしまっているのではないかと、恐ろしい気持ちになった。
花丸「そろそろ、善子ちゃんが来るころかな……」
携帯の画面を確認すると、家に向かうと連絡があったところだった。
善子は自分のことを心配してくれている。
怖いと口にする自分を励まし、できるだけ一緒にいようとしてくれる。
今日も迎えに行くと言いだしたのは善子だった。
いいと言ったのに、家に忘れ物をしたなんて、下手な嘘をついて。
ルビィが無理をしがちな姉の傍らを離れられない今、善子の存在は自分の心の支えだった。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
210Res/168.56 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 鞠莉「果南が…」千歌「戻ってこない…?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1488716199/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice