過去ログ - 鞠莉「果南が…」千歌「戻ってこない…?」
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42:名無しNIPPER[saga]
2017/03/05(日) 22:04:50.92 ID:oUECwn7k0

敷地内に入った瞬間、何か「よくない」ものがいるのだと、直感した。

夜だというだけでは説明がつかない、寒い、凍えるような、それでいて重苦しい空気がずんとのしかかってきた。

善子「な、にこれっ…はあっ…はあっ……っ!」

ドクンドクンと大きく跳ねる心臓と、荒くなった息を気にしながら走る。

善子「ずら丸! ずら丸っ!」

どこかに、倒れていないだろうか。

『果南』のように、冷たく、無反応に――。

ぶるると身が震えた。

善子「大丈夫、大丈夫、ずら丸は、大丈夫だから……っ!」

もうすぐ、玄関だ。

きっと、間違えて電話切っちゃったずら、なんて笑いながら、迎えてくれるんだ。

そう言い聞かせて、足を動かした。



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