28: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/08(水) 00:12:58.28 ID:o/YJ8tUI0
あー、でも家に帰らない理由を先生が取り繕ってくれてるんだっけ。
面倒だな。
「あの、僕、買ってくるよ」
「いいの?」
「全然問題ないよ? だって、ミラが作ってくれたの食べたいし、僕、もうお腹ペコペコ」
そうじゃなくて、そうやって外に出たりすることに抵抗はないのかと言うことだったのだけど。
まあ、気にしてないのなら構わない。
「じゃあ、お願い。コンビニの方が近いから、そこで買ってきて」
「うん」
短パンに、パーカーというショタファッションで彼はお遣いに行った。
あの幼児体型は奇跡の産物だ。
ちょっとつつくと、転がってしまいそう。
そんな彼と、私は、今二人きり。
理性がやばい。
喰ってしまいかねない。
そんなことしないけど。
ああ、よしんば一時の気の迷いだとしても、彼に抱きしめられた感触が今も胸を躍らせている。
あの高級絹豆腐のような頬に指を突き立てたい。
「はっ……」
雷が鳴った。
耳をそばだてると、かすかに雨粒がガラスを叩きつける音。
ベランダを覗くと、洗濯物干してあった。
お鍋の火を止める。
「今日の天気予報見てないのかしら……」
仕方ない。
それこそ乗り掛かった船だ。
私は、鍋の火を止めた。
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