22:名無しNIPPER[saga]
2017/03/07(火) 23:27:26.87 ID:2xfEaWy9O
気付いた時にはプロデューサーは早苗相手にもタメ口になっていた。タメ口になってると気付いた時、早苗は嬉しかった。距離が近づいた気がしたから。
別に異性として好きなわけではない。正直容姿的に言えばアウトオブ眼中というやつだ。プロデューサーとアイドル。その枠組みにおいてはプロデューサーは誰よりも信頼できる人だった。いわば相棒というものか。信頼できる相手というのは本当に居心地がいい。めんどくさくない。早苗はそう考えていた。
「ほら着いたぞー。早苗さん、そいつら起こして」
「はいはい」
早苗は二人を起こし、先に事務所へ上がる。まだ眠いのか二人は瞼を半分ほど閉じていた。危ないなあと思いながら早苗は二人の手を引いて事務所へと入っていった。
二人をソファに座らせ、早苗もソファに身を沈める。疲れがどっと押し寄せているようだった。
「お疲れ様です」
車を車庫に入れたプロデューサーが事務所へ入ってきた。「あれ? ちひろさんいないのか」と事務員である千川ちひろがいないことを確認してこちらへやってきた。
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