過去ログ - 木場真奈美「カッコイイより」菊地真「カワイイを!」
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30: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/18(土) 21:29:23.52 ID:As1XRitc0

 真奈美がスッと席を立ち、その少女へ淀みなく近づいて行く。

「どうした、乃々」

「ひぃっ!?」

 真奈美に名前を呼ばれると、少女は怯えたような悲鳴を上げた。
 それから一、二歩後ずさり、慌てて踵を返そうとする。

「待て待て、逃げるんじゃない」

「あ、あぅあぅ……ご、ごめんなさい! ごめんささい! 許して、離して、逃がしてくださいぃ……!」

 が、しかし。ガッシリと真奈美に腕を掴まれて、少女――森久保乃々はその場にへなへなと崩れ落ちた。
 その様子を見ていた真が「なんか……怖がられてない?」とテーブルに座る三人に囁く。

 すると昴が頬杖をついて

「真奈美さんってさ、たまにプロデューサーに頼まれて、オレたちのボーカルレッスンしてくれるじゃん?」

「ああ、トレーナーさんが忙しい時とかにね」

「たまたまレッスンで一緒だったんだけど、乃々のユニットが真奈美さんにしごかれててさ。
 んで、一緒にいるのが……紗代子だから」

 昴の話を聞いた友紀が「げー」と気の毒そうに舌を出す。

「それ、一切妥協しないコンビじゃん」

「だからだよ。苦手意識持ったみたいだぜ、あれ以来」

「そのレベルは苦手というより、トラウマって言いませんかねぇ……」


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