過去ログ - 最原「超高校級のラッキースケベ?」天海「2スレ目っす!」ダンガンロンパV3
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[saga ]
2017/03/10(金) 23:45:50.15 ID:nIvkPstc0
「終一、血を出させちゃってごめんね……イタキモ、わかった?」
「あ、う、うん……」
「そっか……それじゃあ、今度はアンジーの番だね。終一もアンジーに血を出させても良いから、イタキモを教えてよ」
「えっ!?」
純真な眼差しで僕を見るアンジーさん、でも、彼女の言うことってつまり、僕に今と同じ事をしろって意味で、それはまずいと言うか……
「……だいじょぶだよ終一。アンジーと同じ事をしろって言ってる訳じゃないんだよ」
クスリとアンジーさんが笑う。その言葉には僕を安心させると言うよりかは、僕を追い詰めるような感情がこもっていた。
「……アンジーから血が出るキモチイイこと、終一には分かるよね?大丈夫だよ、今度は終一は痛くないからさ……!」
「〜〜〜っ!?」
僕の体に絡みつくようにアンジーさんの腕が回る。舌を出して僕の喉を舐めながら、アンジーさんは言葉を続けた。
「……どこでも良いよ。ここでも、お風呂の中でも……終一が好きな場所へ連れてってよ。そこで、楽しいことをしようよ……!」
得体の知れない恐怖を感じる。底抜けの愛しさも感じる。相反する感情を抱えながら僕は思う。
アンジーさんはとても危険だ。そう、彼女には悪意が無い。
悪意も邪気も無く、人を狂わせる行動をする。人を病み付きにして離さない魅力を彼女は持っている……
僕にできるのはそれに抗うことだけだった。必死になってアンジーさんを引き剥がすと、僕は何とか寄宿舎まで逃げ帰ったのであった。
―――回想終了
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