過去ログ - 最原「超高校級のラッキースケベ?」天海「2スレ目っす!」ダンガンロンパV3
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598:[saga]
2017/03/24(金) 22:22:12.20 ID:KIHr+ucD0
「……見てたんだよ。君が建物の中に女の子と一緒に入っていくのをさ……全部全部、見てたんだよ!」

 赤松さんの瞳からは涙が溢れだしていた。彼女に対する罪悪感で何も言えないでいる僕に対して、彼女は喚く様に、だが淡々と言葉を続ける。

「……見間違いだって思いたかった……でも、君とあの子の部屋を尋ねても誰も居なくて、ずっと建物の前で待ってたんだよ?」

「最原くんにわかる?信じたくないって思いながらずっと立ち尽くしてた私の気持ちが……好きな人が、私を選んでくれなかったって言う絶望が、わかるの!?」

 僕は何も言えなかった。赤松さんを裏切ってしまった事実はそれほどまでに重かったのだ。

 与えられたチャンスを彼女の為に使っていればこんな事にはならなかったと言うのに……後悔しても後の祭り、全てが遅すぎた。

「……でも、しょうがないって思ったんだ。最原くんが誰を好きになろうともそれを私に責める事は出来ない……そう考えて諦めようとしたのに、なのに、君は……っ!」

「私の事が好き?他の女の子に手を出しておいて、そんな事を言うの?ねぇ、それは君の本心なの?それとも、都合の良い女を手放したくないって言う嘘なの?」

「違う……違うんだ!僕は……!」

「……もう、良いよ。大丈夫、君の事はよくわかってる。だからね……もう君の言葉を聞くのは止めにするよ」

「えっ……!?」

 赤松さんが僕にあるものを見せ付ける。ドクロのマークが描かれた小瓶、それを何度か振ってみせると、赤松さんは貼り付けた様な笑みを見せた。

「……私の事が本気で好きなら、行動で信じさせてみせてよ。じゃあ、一応言っておくね……バイバイ、最原くん」

「だ、駄目だ赤松さ……っ!」

 僕の制止の声も虚しく、赤松さんは毒の入った小瓶を傾けるとその中身を一気に飲み干して……そのまま倒れた。



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