1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 20:46:35.34 ID:DGtdL+EK0
グリザイアの果実とAngel Beats!のクロスです。
両作品のネタバレがあります。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 20:48:45.91 ID:DGtdL+EK0
流れ星が綺麗だった。
それは、ガキの頃あの山奥の小屋であいつやジョンと暮らしてた時に見上げた空を思い出させた。
こんな光景をあんたは最後に見たんだな…
3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 20:52:12.09 ID:DGtdL+EK0
雄二「………ここは、どこだ?」
気づいたら、見知らぬ場所にいた。
ヒースオスロを倒し、真のヒースオスロと名乗る変な爺さんの‘’介護‘’をした後、タルタロス島を脱出したと思ったが…
4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 20:58:42.84 ID:DGtdL+EK0
???「そろそろいいかしら?」
雄二「む?」
後ろから声がした。
5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:02:46.22 ID:DGtdL+EK0
雄二「それで、俺はこれからどうすればいいんだ?あんたをぶっ飛ばせばいいのか?」
ゆり「はぁ!?どうしたら、そういう思考に至るの!?馬ッ鹿じゃないの!?」ガーン!!
雄二「いや、ここが戦場であんたがそのリーダーなら、俺は捕虜のようなものではないのか?」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:04:28.53 ID:DGtdL+EK0
信じるものは救われるというが、俺は神を信じたことはない。
いや、ガキの頃は神を信じていたというよりは、‘’神を知っていた‘’ことになるのだが、その神はある時俺の前から消えてしまった。
まあ、死ぬ前にまた再会できたのだが、俺が死んだ今となっては、もう神はいないのと同じである。
そう思っていたのだが…
7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:05:40.99 ID:DGtdL+EK0
雄二「神?なんだ、死んだ世界戦線とはただの反宗教団体なのか?」ウーン
ゆり「違うわよ!ただ、私達の敵を一言で表すなら、神というだけよ!!」プンプン
雄二「フム…」
8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:06:38.64 ID:DGtdL+EK0
人の印象は最初の数秒でほとんど決まる。
そのことを知ってから、俺は荒波をたてないよう、変な奴だと思われないように、挨拶はしっかりとするようにしてきた。
そうすることによって、職場に馴染み、生活してきたのだ。
9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:09:07.28 ID:DGtdL+EK0
ゆり「というわけで、新人勧誘に成功したわよ!」デーン!!
雄二 「本日付けで死んだ世界戦線に入隊が決まりました!風見雄二であります!どうかよろしくお願いいたします!!」デデーン!!
全員「…………」ボーゼン
10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:11:36.57 ID:DGtdL+EK0
TK「カモン,レッツダーンス!!」フゥー!!
雄二「?…ダンスは苦手だな」
日向「そいつはTK。名前以外正体が全くわからない謎な男だ」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:12:54.98 ID:DGtdL+EK0
ゆり「……」ハァ
雄二「なんだ?敵襲か?」
日向「いや、ただのアホだ」
12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:13:54.16 ID:DGtdL+EK0
固定観念というものは、時として邪魔になることがある。
昔、知り合いの金髪ツインテールが、とある貝を探していると話を持ってきたことがあり、そいつが言うにはその貝は、「なんというか、貝の王様っぽいやつよ!!」
…らしく、俺はその貝が何かわからず頭を悩ませていた。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:15:56.81 ID:DGtdL+EK0
ゆり「オペレーション・トルネードよ!」デーン!!
大山「うわぁ!オペレーション・トルネードがきたかぁ!」スゲー!!
高松「これはまた、大きな作戦が来ましたね…」メガネクイッ
14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:16:47.37 ID:DGtdL+EK0
雄二「…えらく夢がないな」ハァ
俺は銃を受け取り、グリップを握ってみる。
どこに行っても、俺は銃を握っちまうんだな…
そう思い、俺は大人しくポケットに銃を仕舞い込んだ。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:31:31.24 ID:DGtdL+EK0
作戦前というものは、いつも緊張する。
装備に問題はないか?作戦に見落としはないか?今度こそ俺は死ぬのではないか?
様々な不安が頭をよぎる。
どんなに綿密に作戦会議をしたところで、あっさりと作戦は失敗することもある。
海兵隊時代、ブーメランと呼ばれた俺もいつだってギリギリで生き残ってきたのだ。
16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:33:20.23 ID:DGtdL+EK0
雄二「さて、指定されたポイントに着いたはいいが、暇だな」
俺が指定された場所は、大食堂のある校舎へと続く橋の西側である。
日向が言うには、ここは‘’アタリ‘’であり、天使が来る可能性が低いらしい。
作戦内容をいまいち把握できていない俺にとって、それは嬉しいことであり、目標が来ないとわかっているポイントで待ち続けるのは、前の仕事ではよくあることだった。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:35:29.51 ID:DGtdL+EK0
雄二「馴れてるとは言え、好きなことでもないんだけどな……ん?」
腕時計の表示が1900と変わると同時に食堂の中から爆音が響いた。
雄二「歌か?」
18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:36:39.58 ID:DGtdL+EK0
雄二「フム…」
見ると、その人影の正体は少女であった。
そして少女は、俺の前で止まると声をかけてきた。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:37:46.32 ID:DGtdL+EK0
少女「こんばんは」
雄二「ああ、こんばんは」
少女「あなた、見かけない顔ね」
20:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:38:51.35 ID:DGtdL+EK0
雄二「ッ!?」
その音に反射的に身構える。天使が現れ、誰かが応戦しているのだ。
雄二「ようやく、姿を拝めるなッ!!」
21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/09(木) 21:39:35.27 ID:DGtdL+EK0
雄二「すまない。遅くなった」
日向「おお、来たか!風見!!」
藤巻「生きてたのか、てめぇ」
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