52:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/10(金) 00:18:29.70 ID:N92gv7zp0
通路を抜け、部屋の中央を歩いていくと、後ろのドアが閉まった。
ゆり「きた!トラップ!!」
壁にいくつも穴が空き、そこから水が勢いよく噴出する。
藤巻「おい、まじかよ…俺、金づちなんだよ……」
藤巻の顔が青ざめる。
ゆり「…残念だけど、藤巻君はここで置いていくわ」
藤巻「そんな…助けろよ……!!」
ゆり「犠牲は二人もいらないのよ」
藤巻「か、風見……ッ!!」
雄二「……」ハァ
俺は藤巻の肩に腕を回した。
藤巻「風見…お前助けてくれるのか…?」
雄二「海兵隊は仲間を見捨てないのさ」
藤巻「すまねぇ!ずっとお前のこと、ゆりっぺのお気に入りの優男だと勘違いしてた…」
藤巻「俺は今、猛烈に感動しているぜ…!!」
雄二「…いい男なのは間違ってないさ」
そんなやり取りをしてる間にも、どんどん水位が上がってく。
椎名「出口を見つけた。ついてこい」
そう言うと、椎名は水の中へと潜っていった。
雄二「いくぞ、藤巻」
藤巻「潜って泳ぐなんて無理だっ!!」
雄二「なら、息だけを止めててくれ。俺がなんとかする」
藤巻「くそっ!わかった!」
息を止めた藤巻を連れて、潜水。
直後藤巻が、ぼごぉ!と大きな息を吐いてしまい動かなくなった。
限界早すぎだろ……ッ!!
前を進んでた椎名が首を横に振っていた。そいつはダメだ。置いていけ。そう目が告げていた。
仕方なく、俺は藤巻から腕を外し、椎名の後ろへと続いて行った。
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