過去ログ - 妖狐姫「わらわの座椅子となるのじゃ」
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180:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:12:50.02 ID:LEm2Q0Fn0
男「そんなの…分かってるけどさ…」

俺を殺した後こいつは容赦なくくぅこも殺すかもしれない。
もし仮にこいつがくぅこを殺さなくても、このまま彼女を放置して帰れば彼女は間違いなく死に至る。

そんなことは分かっていた。

でも俺には自信がなかった…。
彼女が完全に居なくなったこの世界で生きていける気がしなかった…。

ならせめて…少しでも彼女が生き残る可能性に賭けるしかないじゃないか。

もしそれで彼女を守りきることができたのなら、俺は笑って成仏できる。

それでいいんだ。

男「うっ、うぅ…」

ヤオ(くぅこ…良い主人を持ったな…せめてその主人に抱かれて安らかに眠れ…)

ヤオ「…興が削がれた」

男「えっ…?」

長身の男は一言そう呟くと闇の中に溶け込んで消えた。



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