過去ログ - 妖狐姫「わらわの座椅子となるのじゃ」
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198:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 23:14:26.41 ID:LEm2Q0Fn0
くぅこ「座椅子屋」

男「うぇ…?」

ガキみたいに泣きじゃくる俺を見つめるくぅこの顔は、意外にも笑っていた。

くぅこ「先ほどの姫様の話…実は少し聞いていたでごじゃるよ」

くぅこ「せっしゃはまだ主殿の家来でごじゃる。それは主殿がせっしゃを手ばなさぬ限り変わらないでごじゃる」

くぅこ「主殿がこの屋敷を追い出されるときはせっしゃも一緒でごじゃる。そのときは主殿の座椅子屋が繁盛するように手伝わせてもらうでごじゃるよ…」

くぅこ「そのかわりそのときはまたせっしゃが頑張った分だけ…せっしゃの頭を撫でて欲しいでごじゃる…」

くぅこ「せっしゃは弱い忍者でごじゃるからな…それがないと生きていけないでごじゃるよ」

彼女が笑って語った座椅子屋の話、少し度の過ぎた忠誠心…そこには、俺へ向けられた『この世で最も愛しいものに捧げる愛』で満ち溢れていた。



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