過去ログ - 森久保乃々「勇気の意味」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
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1: ◆qOZ7HOS3977F
2017/03/11(土) 00:01:10.25 ID:/tz78j7X0
初SS、初投稿です。宜しく御願い致します。

※ウルトラマンオーブ×アイドルマスターシンデレラガールズのクロスSSです。
 最早何番煎じかわかりませんが、劇場版公開前夜にテンションが上がりまくって書いてしまいました。

※≫1はアイマスはOFAのみプレイ、その他はアニメ、ニコニコ、SSを漁って仕入れた知識しかありません。
 故にキャラクターの設定、描写に不自然な点があると思われます。

※オーブ本編同様、SSのどこかにウルトラシリーズのサブタイトルが隠れています

※オーブ劇場版公開まであと10時間!


試行錯誤しながら投稿していきますので、アドバイス等頂けると大変嬉しいです。



それでは改めまして、宜しく御願い致します…。



<登場アイドル>
・森久保乃々(14)
・神崎蘭子(14)

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆qOZ7HOS3977F
2017/03/11(土) 00:07:09.58 ID:/tz78j7X0
―――例えばもし、今日のレッスンで居残りを食らわなかったら?

――――――もし、帰り道に普段は通らない路地を選ばなかったら?

―――――――こんな風に、不審者に追われて逃げ惑う目には合わなかったかもしれない。


3: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:09:22.18 ID:/tz78j7X0
――――――――そもそもなぜこんな道を通ってしまったのか――――散々なレッスンだった。――――おまけに居残りに同僚を付きあわせてしまった―――――後ろめたくて――――人の顔を見たくなかった――――それで――――――――――――――――

次から次に浮かぶ感情を振り払いながら、森久保乃々は必死で夜道を駆けていた。周囲の状況に気を配る暇などない。曲がり角から現れた紙袋を持った男にぶつかってしまったのも当然と言えるだろう。



4: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:11:10.20 ID:/tz78j7X0
男「おわっ!?」

2人揃って派手に尻餅をつく。乃々は息も絶え絶えになりながら男にすがりついた。

乃々「はぁっ……助…!…け…!…変な人が襲って……はっ……後ろから変な人が………!」
以下略



5: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:12:19.77 ID:/tz78j7X0
男「そこでじっとしていてくれ!大丈夫、直ぐ戻るから!」

言うが早いか男は先程の路地へと突っ込んで行った。程なくして怒号と殴り合うような音が聞こえてくる。乱闘が起きているのだ――――と、すぐにわかった。



6: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:14:46.19 ID:/tz78j7X0
乃々(なんなんですか…?どうしてもりくぼが……?もりくぼなんて食べてもおいしくないのに……ちがうちがうそうじゃない…??そうじゃない???なにが???なにがどうなって……?)

彼女の頭は完全にパニック状態だった。先程の光景が恐怖と共にめぐるましくフラッシュバックする。

黒い服――――トカゲのような顔――黄色く光る眼―――
以下略



7: ◆qOZ7HOS3977F
2017/03/11(土) 00:19:39.84 ID:/tz78j7X0
男「おーい、嬢ちゃん!もう大丈夫だ!」

よく通る、大きな声が彼女を一瞬で現実に引き戻した。恐る恐る先程の路地を覗きこむ、と――――先程の男がにこやかな笑みを浮かべてこちらに歩いてくるところだった。

アロハの男「妙に逃げ足の速い奴でな…逃がしちまった。まあ一発かましてやったから今夜はもう襲って来れないだろう。災難だったな。嬢ちゃん」
以下略



8: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:24:28.13 ID:/tz78j7X0
初めて男の姿をはっきりと見た乃々が言葉を失ったのは無理もない。危機を脱して初めてはっきり目にした男の姿はあまりにも奇天烈だった。

赤いアロハシャツ。短パン。麦わら帽子。サングラス。――――この男も充分変質者なのではないか?と思わせられる風体。

乃々(あうぅ…た、確かに最近いいお天気ですけど…まだ3月ですよ???こんな涼しげな恰好なんて…むーりぃー……)
以下略



9: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:26:09.24 ID:/tz78j7X0
アロハの男「災難だったな。家まで送って行こうか?」

乃々「あ、いえ…だいじょぶ……です」

命の恩人に失礼だとは思いながらも、見ず知らずの男に自宅を知られるのは好ましくないと彼女の本能が告げていた。まして相手は寒空の下を半袖短パンで歩く変態(かもしれない)なのだ。
以下略



10: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:27:34.11 ID:/tz78j7X0
乃々「あのう……」

アロハの男「ん?」

乃々「さっきの路地に、その…犯人以外の男の人がいたりとかは…しませんでした…か?」
以下略



11: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:30:28.10 ID:/tz78j7X0
乃々「あの!ちょっと待ってください!」

アロハの男「ん?」

乃々「これ…忘れてますけど…」
以下略



12: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:31:22.30 ID:/tz78j7X0
アロハの男「あ!!…さっき落しちまってたのか…まずい……」

乃々「すみません…」

アロハの男「いや、いいんだよ。ははは…」
以下略



13: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:37:23.79 ID:/tz78j7X0
――――――翌日

神崎蘭子「あんたの5を、私は信じられなかった(それで、警察には通報したの?)」

乃々「しました…けど、事情を聞かれて、『なるべく夜は一人で出歩かない様に』って注意されただけで…。わかってましたけど、ドラマみたいに暇な刑事さんがボディガードしてくれたりとかはないんですね…」
以下略



14: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:45:42.71 ID:/tz78j7X0
蘭子「性癖は細胞の罪かもしれないけど…ガッカリだねえ(未遂で終わった事件にはあまり相談に乗ってくれないのか…薄情だなあ)」

乃々「仕方ないですよ…もりくぼが襲われたなんてホラにしか聞こえないんですよ……蘭子さんみたいに顔の知れたアイドルじゃないですから……」

蘭子「バカ!マルコが死んだら入力権の網膜も使えないんだよ(またそういうこと言う!なんでもネガティブに考えるの止めなってPさんからしょっちゅう注意されてるでしょ)」
以下略



15: ◆qOZ7HOS3977F
2017/03/11(土) 00:46:44.55 ID:/tz78j7X0
乃々は俯き、カップに覆いかぶさるような体勢でコーヒーを啜った。

いくら同い年とはいえ蘭子は彼女より1年早くデビューしており、今や単独ライブを開く事もある人気アイドルだ。どうしたって気後れしてしまう。


16: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:50:50.75 ID:/tz78j7X0
―――――まして来月には2人で同じイベントに出演する相手なのだ。


17: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 00:57:28.78 ID:/tz78j7X0
店長「2人とも、レッスンお疲れ様」

カフェの店長がビスケットの入った小皿を運んできた。

日替わりで貰える無料お茶うけもこの店の人気の要因の一つになっている。
以下略



18: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 01:06:08.23 ID:/tz78j7X0
乃々(うう…Pさん…なんでこんな企画断ってくれなかったんですかあ……)

店長「森久保さん、いつもに増して参ってるね…大丈夫かい?」

乃々「だいじょぶなわけないですよお…むしろアイドルなんかやめて一生ここでコーヒー飲んでたいんですけど…」
以下略



19: ◆qOZ7HOS3977F
2017/03/11(土) 01:15:14.70 ID:/tz78j7X0
店長「売り上げに貢献してくれるのは有難い限りなんだけど…。今日は早く帰るようにしたほうがいいよ。昨日隣町で女子高生が2人行方不明になったらしいから」

乃々(えっ……?)


以下略



20:名無しNIPPER[sage]
2017/03/11(土) 01:19:59.44 ID:Wfips7JWO
蘭子は誰お前状態すぎる…


21: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 01:30:24.67 ID:/tz78j7X0
店長「まだ一晩帰らないだけだから警察も動いてないらしいんだけど…。こういう商売だからお客さんの噂話が色々と耳に入ってくるんだよね。なんにせよ今日は暗くならないうちに帰ったほうがいいよ」

レジカウンターのベルが鳴る。店長は「気を付けてね」と言い残してレジに向かって行った。

乃々(店長さん…)
以下略



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