過去ログ - 森久保乃々「勇気の意味」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
1- 20
37: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 02:24:24.02 ID:/tz78j7X0
勝手なことを言うな。アンタにオレの何がわかる。オレには何も備わっちゃいない。

喉元まで出かかった言葉を、ババリューは口にできなかった。

彼に語りかけるガイの目が――どこか遠い昔を見ているような、とても物悲しげな光を放っていたから。
以下略



38: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 02:25:07.73 ID:/tz78j7X0





以下略



39: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 02:26:43.62 ID:/tz78j7X0
舞台倉庫の片隅で、乃々は胎児のように丸まっていた。

明後日に控えた本番を見越したリハーサル―――その最中で再び失敗―――スタッフ達の冷めた視線に耐えきれなかった彼女は舞台から逃げ出してしまっていたのだ。

乃々(もりくぼにはむりだったんですよぉ…そもそもこうなることは目に見えてたじゃないですかぁ…Pさんん……)
以下略



40: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 02:29:08.56 ID:/tz78j7X0
???「雹吾(乃々ちゃん)」

顔を上げるといつの間にか中腰の蘭子が乃々を覗きこんでいた。

乃々「蘭子……さん」
以下略



41: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 02:33:01.30 ID:/tz78j7X0
蘭子「アンタの目の前にいる男は…あの賭郎会員(Pさん、血相変えて乃々ちゃんのこと探してるよ)」

乃々「いくら探したって明後日の深夜まで私はここから出ません…むしろ一生ここにいますう…」

蘭子「……」
以下略



42: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 02:53:29.98 ID:/tz78j7X0
蘭子「落ち着きな2人とも(乃々ちゃんは、失敗するのが怖い?)」

乃々「当たり前ですよぉ…。でもいつも失敗しちゃって…。その度に蘭子さんに助けられちゃって…」

蘭子「とりあえず入力を済ませるよ(なら、今度の舞台だってそれでいいんじゃない?)」
以下略



43: ◆qOZ7HOS3977F[sage saga]
2017/03/11(土) 02:55:38.84 ID:/tz78j7X0
蘭子「なんとまあいい顔するじゃないか(そして、パートナーがミスをしてもカバーできるように)」

乃々「?」



44: ◆qOZ7HOS3977F
2017/03/11(土) 03:13:33.71 ID:/tz78j7X0
蘭子「息子はこの性悪の汚職に手を染めてんのさ (ユニットってさ、お互いがお互いを助けあって、引き立てあうものだと私は思ってる)」

蘭子「いい見世物だったけどね…(LiPPS、ゼッケンズ、ニュージェネ…皆そうやって絆を深めてトップアイドルになっていった。私はそれを見てきた)」

蘭子「あんたって奴は肝心な時に慌てすぎなんだよ(乃々ちゃんがもし失敗しても、私が必ず助けるから)」
以下略



45: ◆qOZ7HOS3977F
2017/03/11(土) 03:16:51.63 ID:/tz78j7X0
蘭子「4分溜めさせるのよ(信じてみてよ。一緒に練習してきた私を)」

乃々(………)


以下略



46: ◆qOZ7HOS3977F
2017/03/11(土) 03:23:26.36 ID:/tz78j7X0
涙がおさまるまで乃々は顔を上げられなかった。

やっと視線を前に向けられたとき…倉庫の窓から差し込む光は赤味を帯びていた。


以下略



47: ◆qOZ7HOS3977F
2017/03/11(土) 03:32:16.79 ID:/tz78j7X0
2人は立ちあがり、出口に向かって歩き出した。



チャリン――――――――
以下略



100Res/36.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice