24: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/03/13(月) 21:20:18.56 ID:ODwZ1S2d0
「…ごめん、藍子ちゃん」
ぽすっ、とプロデューサーさんが私の頭に手を置きました。
「心配させてごめん…不安にさせてごめん…心配してくれたのに、ごめん」
いつもライブの前や、収録の前、撮影の前に緊張している私をなでてくれる手。
安心させてくれる手。
「でも、もう藍子ちゃんを泣かせるようなことなんかしない。」
プロデューサーさんはそのまま私の頭に手をいたままで。
「これが、許されるようなことじゃないっていうのはわかってる…自分のせいで、担当のアイドルを泣かせるなんて、プロデューサー失格だ」
私を安心させるためなんでしょうか、少し無理して笑って。
「でも、僕は、藍子ちゃんのプロデューサーでいたい」
こんな事を、平気で言っちゃって。
「もっと、藍子ちゃんをもっとプロデュースしたいんだ…わがままだし、どの口が言ってんだ、って思うだろうけど」
…本当に、ずるいです。
「もう一度だけ、一緒に」
そんなこと言われて、『許しません』『嫌です』、なんて言えるわけ無いじゃないですか。
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