過去ログ - アンリエッタ「サイト卿をしばらくお貸し下さいまし」ルイズ「はああああぁあ!?」
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22:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:10:42.62 ID:pG2FZOCP0
カステルモールの説明によると、タバサが指示した20隻の艦艇のうち、10隻は復旧し終えたとのことだった。
そのうち直ちに出航可能なのは旗艦を含め5隻。

タバサはそれで十分であると判断した。

以下略



23:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:12:53.40 ID:pG2FZOCP0
事ここに至っても、タバサは怖いくらいに冷静であった。
彼女が立案した作戦は既に予言の域に達しており、それが成されることはもはや疑いようもない。

ガリアの女王が復旧させた『女王艦隊』は、それほどの力を持った最新鋭艦隊であり、それに自ら乗り込むと言う女王本人もまた、作戦という名の予言を実現するだけの力を有していた。

以下略



24:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:15:45.35 ID:pG2FZOCP0
ジュリオ「やあ。なんだか面白い話をしてるね」

カステルモール「ッ!?何者だ!?」

途方に暮れている場合ではない!
以下略



25:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:18:25.48 ID:pG2FZOCP0
ジョゼット「お姉様、私はお姉様の『アリバイ』を作る為に参りました」

困惑するタバサにジョゼットはこう説明した。

トリステインとガリア、両国の女王が『処女懐妊』という名目で、『英雄の子』を授かることが、この後の世界の平和と安定に繋がると、教皇はお考えであること。
以下略



26:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:20:20.08 ID:pG2FZOCP0
ジュリオ「難しく考える必要なんてないよ。全ては、君がどうしたいか、ただそれだけさ」

タバサ「……私が?」

ジョゼット「お姉様はどうしたいの?」
以下略



27:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:23:20.51 ID:pG2FZOCP0
その頃。

ここはトリステイン王国、首都トリスタニア。
その郊外にて。

以下略



28:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:27:09.72 ID:pG2FZOCP0
聖戦が終結したのち、エルフとの和睦を推進する女王アンリエッタが自らネフテス国老評議会に出席し、評議会がその切実な懇願を受け入れたことで建設されたこの大使館には、ネフテス国の外交官達が派遣されていた。

彼らは始まったばかりのトリステイン王国との国交を、全く異なる文化や価値観を一つずつ乗り越えながら、軌道に乗せるべく日夜奮闘していたのだが、それでもまだ互いを理解するには時間が圧倒的に足りていないのが現状である。

大使館に訪れる貴族達の相手ばかりしていても、民衆に染み付いた固定概念は消えないのだ。
以下略



29:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:31:39.48 ID:pG2FZOCP0
ティファニア「はぁ……今日も疲れたな」

ネフテス国大使館の一室に、そんなくたびれた声と共に、深いため息をつく麗人の姿があった。

ティファニアである。
以下略



30:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:34:50.57 ID:pG2FZOCP0
今日もそうして、自分自身の願いと、やるべきことを再確認したティファニアは、明日に備えて休むべく、ベッドに身体を横たえる。

それに伴い、ぷるんと、ありえないほどの質量を持った軟体物質が、ゆったりとしたローブの中でその形を変えた。

仰向けになると重みで窒息しそうになるので、彼女はいつも横向きで眠るのだ。
以下略



31:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:37:57.20 ID:pG2FZOCP0
教皇の姿を見るや否や、即座にティファニアは自室に引っ込み、ガウンを羽織って寝巻きを隠した上で、聖下を部屋へとお通しした。

正装に着替えるべきかと迷ったが、こんな夜分にわざわざ訪れるくらいなのだから、急ぎの要件があるのだろうと推察し、結局寝巻きにガウンを纏うだけの中途半端な姿になってしまったのだ。

そんなティファニアにルクシャナは呆れた眼差しを送りつつ、お茶淹れてそれを2人の前に置き、壁際に下がった。
以下略



32:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:42:18.09 ID:pG2FZOCP0
ティファニア「だいたい!私に『大使』なんて大役、務まる筈ないじゃないですか!?聖下もそう思いませんか!?」

『世間話』を始めて小一時間。

すっかりヒートアップしたティファニアは、恐れ多くも教皇に対してくだを巻き、盛大に愚痴を喚き散らしていた。
以下略



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