153: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/27(月) 00:41:12.34 ID:hOVr4w2N0
 イズル「地球に降りる前にさ、僕と同じ年くらいのパイロットにも聞かれたんだ。どうして戦うんだ、って」 
  
 ミツヒロ「それで出てきた答えがヒーローか? ……何と言うか、その」 
  
 イズル「あはは、子供っぽい? でも、それが僕にとっての戦う理由なんだ」 
154: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/27(月) 00:42:25.29 ID:hOVr4w2N0
 地球 エリアシュリーナガル 連合基地 宿泊施設 
  
 ミツヒロ「…やれやれ、すっかり夕方か」 
  
 イズル「ミツヒロ操縦うまいんだね。結局勝てなかったや」 
155: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/27(月) 00:43:21.51 ID:hOVr4w2N0
 イズル「」スタスタ 
  
 ケイ「……」カチャカチャ 
  
 イズル「あ、ケイ…」 
156: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/27(月) 00:44:08.32 ID:hOVr4w2N0
 ミツヒロ「菓子作りが趣味なのか? …にしても、これは……」 
  
 紫や青の物体「」 
  
 ケイ「……何か?」ムッ 
157: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/27(月) 00:45:18.33 ID:hOVr4w2N0
  
  
  
 ミツヒロ「……う、これは…」 
  
158: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/27(月) 00:46:35.16 ID:hOVr4w2N0
 ケイ「」ジトー 
  
 イズル「あ、ええっと、ほら、ミツヒロってすごく操縦がうまいんだ! さっきも訓練で模擬戦してみたんだけど、全然勝てなくて」アハハ 
  
 ミツヒロ「いや、イズルもかなりの腕だ。事実勝てたのも運がいいだけだしな」 
159: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/27(月) 00:49:48.21 ID:hOVr4w2N0
 イズル「あ、あはは……。えっとさ、ケイ」 
  
 ケイ「何?」 
  
 イズル「僕はさ、ヒーローになりたいんだ」 
160: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/27(月) 00:51:01.30 ID:hOVr4w2N0
 ミツヒロ「なぁ、横からですまないが。戦うだけが全てではない、と俺は思う」 
  
 ケイ「……」 
  
 ミツヒロ「俺は昔、フェストゥムと戦うためにと父親の実験動物みたいに扱われて、道具のように生かされていた。でも今は違う。ビリーやアイ、ここに暮らすたくさんの人たちと出会って、俺は戦うこと以外にも生きていく理由が見つけられたんだ」 
161: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/27(月) 00:52:14.67 ID:hOVr4w2N0
 ミツヒロ「…イズルは、いいリーダーになれるよ」フッ 
  
 イズル「え、そう?」 
  
 ミツヒロ「ああ、今みたいに、仲間の声に真剣に向き合うだろ? 大切なことだと俺は思う」 
162: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/27(月) 00:53:51.27 ID:hOVr4w2N0
 地球 エリアシュリーナガル 連合基地 ブリーフィングルーム 
  
 スズカゼ「こちらが本日の作戦の指揮を執る、コミネ・ダイ参謀次長よ。礼」 
  
 ラビッツ「」ビシッ 
163: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/27(月) 00:55:01.59 ID:hOVr4w2N0
 コミネ「…さて、今回の戦闘の詳細を説明しよう。対象はスフィンクス型が全部で十体ほどだ。つい先日、ここの斥候部隊がこの近辺で発見した。今のところはまだ被害も出ていないが、何かしらの行動に出る可能性もある。少ない数で集まっている今のうちに叩くというわけだ。数としてもテストにはちょうどがいい」 
  
 アマネ「今回、アッシュのテストがあくまでも目的ですので、現地のファフナー部隊に関しては、イレギュラーが発生した際のフォローに徹するようにお願いします」 
  
 ナレイン「うむ。我々は手出しせず、周囲の警戒に気を張っておきましょう。フェストゥムとの戦いは常にイレギュラーへの心構えが必要となる」 
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