過去ログ - 椎名法子「ドーナツの神様」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/14(火) 19:49:35.23 ID:af2LNM0O0

法子(何……?)

 足を動かし続けながら首を回す。しかし相変わらず背後には誰の姿もない。
 しかし顔を前に戻すと首筋に生温い空気が纏わりつく。視線だ。ねっとりとした蛇のような視線。

法子「はっ、はっ、はっ……」

 誰かに見られているのにその姿が見えない。気のせいだと思っても、「キィ……」その音は続いている。

「キィ、キィ、キィ……」

 その音は法子と一定の距離を保ち続けている。速くも遅くも遠くも近くもならない。
 だがいくら法子が足を速めても振り切れない。まるで遊ばれているかのよう。足を緩めたらどうなるのか。獲物に襲い掛かる肉食獣のように飛びかかられるかもしれない。

法子「はあっ、はあっ、はあっ」

「キィッ、キィッ、キィッ」

 そんな恐怖が速度を落とすことを許さない。しかし筋肉が強張ってくる。思うように歩けなくなる。足が痛くなる。
 それを押して歩く。歩き続ける。だが、「キィッ」その音は離れない。

法子「……っ」

 法子は思い切って走り出した。

「キィッ、キィッ、キィッ」

 しかしすぐに足が痛くなる。失敗した。このままじゃ足が緩むどころか止まってしまう。
 そうなれば……捕まってしまう。この謎の音に。

「キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ」

法子「はあ、はあ、はあっ」

「キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、
 キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、
 キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、
 キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、
 キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ、キィッ」

法子(もう、ダメ――――)



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