14: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/03/15(水) 17:24:42.81 ID:Qi96ojuPo
その日、次の集落にたどり着く前に俺たちは魔物に襲われた
撃退こそできたものの、日が暮れてしまい野営をすることとなった
俺は、戦闘の興奮からか中々寝付けず
夜の番をかって出た
星が天上に連なるのを眺めていると
どこからか、物音が聞こえてくる
耳をたてると、生き物の吐く息の音だとわかった
獣だ、反射的にそう思い
気配を消し、音の先を探った
そこには賢者と僧侶がいた
賢者は自分の右腕をナイフで切り刻みながら
僧侶にのしかかっていた
腕に流れる血を眺めながら、彼の眼は怪しく、恍惚に光っている
息は荒く、口からは涎が垂れていた
僧侶は血を見ると、すかさず回復呪文を唱え
賢者の傷を癒していた
回復、流血、回復、流血、回復、流血
二人はそれを繰り返しながら愛し合っていた
俺はその異常な光景を見て、胃の中のものがこみあがってくるのを感じ
すぐにその場を離れ、嘔吐した
気付いたら、口からだけではなく
鼻からも目からも、液状のすべてが流れ出ていた
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