34: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/03/18(土) 17:23:01.46 ID:8cxQ0KrDo
賢者「そう、我らが王に書面にて人類滅亡を宣言した魔王」
賢者「彼が唯一のそれだ」
勇者「魔王が、魔物達に戦術や戦略を授けているってことか・・・」
賢者「まあ、それが一番妥当ではあるが」
聖騎士「うーん・・・でも」
聖騎士「ちょっとおかしくはないですかね?」
戦士「どういうことだ?」
聖騎士「人類廃絶宣言、要は人類に対する宣戦布告でしょ」
聖騎士「まともな知性があるなら、宣戦布告をする前に、魔物の軍団化を完了するのが先じゃないっすか」
僧侶「確かに、準備も整ってないのに戦争しますーってのは我慢のできない子供みたい」
賢者「そこだよ」
賢者「勇者、いまの話から一つ仮定が立てられる」
賢者「魔物に戦術を授けてるのは魔王ではない可能性がある」
僧侶「えー、なにそれ?」
僧侶「魔王討伐の旅も半ばにきて、第三勢力?」
宿屋主人「お待たせしましたー、塩漬け豚のステーキと腸詰のソテー、あとシチューです」
勇者「ありがとう」
聖騎士「うひょーうまそう!」
賢者「話を続けよう」
聖騎士「その話、これ以上、必要っすか?」もぐもぐ
僧侶「まあ、僕たちの目的はあくまで魔王一人を倒すことだからねー」
僧侶「その第三勢力を仮定して何をしようっていうの?」むしゃむしゃ
戦士「こら食べながら喋るな!」
勇者「たしかに、今後は魔物との戦闘を避けもぐ行けば」
勇者「もぐ魔王討伐は果たせるだろう。あ、腸詰こっちにも頂戴」
戦士「・・・」
賢者「そんな単純な話じゃないぞ」
賢者「僧侶、シチューをこぼしてるぞ」
賢者「仮定の第三勢力ってのは、人間である可能性が高い」
賢者「む、これはうまいな」
賢者「例えば、この風の国。城塞によって魔物からの脅威は低いが」
賢者「魔王というリスクを常に背負っているのは変わらない」
賢者「あ、僧侶。パンをとってくれ」
戦士「ぱくぱくむしゃむしゃ・・・」ごっくん
戦士「この国が人類を裏切って、魔王に手を貸していると?」
戦士「ありえんな。この国の王は聡明な方だ」
戦士「魔王と手を組むなどありえん」
聖騎士「別に魔王と手を組んだとは限らないでしょ」
聖騎士「たとえば、魔物を手名付けて軍事力の増大を図っているとか」
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