過去ログ - 勇者「みんな狂ってる」
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40: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/03/19(日) 01:11:21.07 ID:F7eDzwX2o



聖騎士「ぷはー」

聖騎士「うむ、やはり酒場の酒は一味違うっすね」


戦士「勇者、さっきの話だが」


聖騎士「こだわりますねー、ここでも、まだ続けるんですか」


戦士「大事な話だ」
戦士「実はな、私はこの国の出身なのだ」


勇者「へえ、初耳だな」


戦士「ああ、10年来の帰郷だがな」


戦士「私は、この国の王とは面識もある」
戦士「とても賢く、民に優しい、聡明な人なのだ」
戦士「だから、賢者にこの国の人々を疑われたとき、ついかっとなってしまった」


聖騎士「なるほどねー、そりゃ怒っても仕方ないですわ」


戦士「ああ、この国の王が魔王に加担するなんてことはありえない」


勇者「まあ、戦士の故郷だってんなら。気持ちはわかる」


戦士「ありがとう。そこでだ」
戦士「旅の日程を詰めるなら、情報が必要だろう?」
戦士「口利きは私がするから、明日王に会いに行かないか」


勇者「ふむ、今後の補給地点を確認しておきたいし。有難い話だ」
勇者「それに、戦士がそこまで信頼する王だ。一度会ってみたい」


聖騎士「それじゃあ、私も着いていきますよ」


戦士「・・・私と勇者の二人でいくつもりだったんだが」


聖騎士「まあ、お二人の邪魔をするのは申し訳ないとは思いますよ」
聖騎士「でも勇者パーティーは中央の騎士団扱いなんで、勝手に他国の王と会ってもらっちゃ困るんす」
聖騎士「風の国の王からも、変に邪推されたら困りますし」
聖騎士「立場上ね。これでも本国では騎士なんで私も挨拶をしておかないと」


勇者「まあ、そこらへんの他国との折衝についちゃ聖騎士に任せてあるしな」
勇者「戦士も構わないな」


戦士「まあ、それもそうだな」


聖騎士「はい、終わり。せっかくの酒なんですからもっと楽しい話をしましょうよ」


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