5:名無しNIPPER[saga]
2017/03/15(水) 12:44:59.96 ID:HBB2q8khO
翌日目が覚めて、ウキウキ気分で事務所に向かいました。
ぴょんぴょん跳ねる心は、まるで青信号の点灯みたいに。
少し冷たい風と舞い散る葉っぱは、まるで私を祝福するみたいに。
行き交う人々が、今までと違うみたいに見えて。
きっとみんな、こんな幸せを経験してきたんだなって。
スキップしそうな足を無理やり抑えようにも難しく。
ニコニコしながら、事務所に着いて。
おはようございまーす!なんて、元気よく挨拶しながらドアを開けて。
でも、なかなか誰からも返事が返ってきません。
あれ?何時もだったら小鳥さんが、朝から元気ね、未来ちゃんは。
あぁ、若さっていいわ…なんて返してくれるのに。
もしかして、電話中だったりするのかな?
事務所に入ると、みんなが少し俯いていました。
なんでしょう?足元に何かいるのかな?
もしかして落とし穴に気を付けて歩いてるとか!
なーんて、能天気に。
「…ねえ、未来ちゃん。落ち着いて、聞いてくれる?」
「あ、おはようございます!小鳥さん!」
なんとなーく、少しだけ嫌な予感がして。
それを吹き飛ばす為に、大きな声で挨拶して。
でも、小鳥さんの表情は変わらなくて。
もしかして、私何か失敗しちゃいましたか?って不安になって。
…でも。
そんな不安を吹き飛ばすくらいに。
そんな事なんて、どうでもよくなるくらいに。
小鳥さんから告げられた言葉は、凄く辛いものでした。
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