過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー! 最終章
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109:KASA[sage]
2017/03/25(土) 12:50:41.26 ID:yc7Q2IaoO
*訂正 

×→新『出産から何日が経過したか』

〇→新『産後何日目か』





■1日目
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AM10:35
 
 赤ちゃんは分娩室から新生児ICUに直行。
 何時もたってから、ようやく、短時間だけ会う事ができた。。

 病室に、あかんぼが連れられてくれる。

 ようやく会えた。けれどみほは、我が子の姿にゾッとした。
 タオルケットから覗く赤ちゃんの顔は、青白い。目はつむったまま、少しも動かない。呼吸をしている様子もほとんど感じられない。
 みほ、身体を起こして、赤ちゃんを抱く。

みほ「……。」

 ほっぺたにキスをする。

みほ(……冷たい……)

 頬を擦りつけて、体温をわけあたえる。

みほ「お母さん、この子は生きてるんだよね、ほんとうに生きてるんだよね……?」

しほ「そうよ、だから、泣いていないで、もっとしっかり抱き上げてあげなさい」

みほ「……うん……」

 赤ちゃんをつれてきてくれたお医者様が、状態を一つ一つ、ゆっくりと時間をかけて、教えてくれた。

「代謝が異常に低い。心臓の鼓動も、呼吸も、きわめて活動レベルが低い」
「脳波形を見る限りではレム睡眠状態に似ているといえなくもない。にしても通常のレム睡眠よりもはるかに反応が弱い」
「一方で、神経細胞の活動が新生児にしては異常に広範囲で起こっている。通常脳はが見られない部位にまですでに活動が見られる。」
「しかしそのまた一方で、通常にみられる活動部位に関しては、そのレベルは通常以下」

みほ「いつ目が覚めるんですか? この子……ぜんぜん動いてくれないんです……」

お医者「今はなんとも……申し訳ない」

みほ「……。お母さんは、見たんだよね? この子が、笑ってるところ……」

しほ「ええ、見た。見間違いではないわ」

みほ「……」


:出産直後、新生児はすでに呼吸を行っていた。(泣き声がないので羊水を抜く処置にうつったが、羊水はすでにぬけいて、すでに肺で呼吸をしていた)
:臍のをきった直後──瞼が開き、しほの顔をみた。そして──笑った。お医者様も、それを見ている。

お医者「私もその場に居合わせましたが──たしかに、この子は、笑ってしました。その直後、眠る様に目をつむり──その後ものの数分で、今のような状態に」

お医者「出産直後からの自発呼吸にせよ、すでに視力があることにせよ、何もかもが、通常ではありえないことなんです。私達もいまだに驚いています。まぁ、それをいうなら、この子にはそもそもから驚かされてばかりですが……」

看護師「──先生、そろそろ──」

お医者「西住さん、まだ会えたばかりですが──赤ちゃんを新生児ICUへ戻さなければなりません」

みほ「……まだ、十分もたってないのに……」

常夫「みほ、この数分間でさえ、先生が特別に──」

みほ「……。」

お医者「もっと長く、お母さんと一緒にいさせてあげたいのですが──今の状態では、そうもいかないのです」


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