過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー! 最終章
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114:KASA[saga]
2017/03/25(土) 16:14:43.02 ID:yc7Q2IaoO
みほ「……。」



みほ「……会長」

杏「うん?」

みほ「私、あの子のためにできること、ようやく一つだけ、見つけられたかもしれません」

杏「ん、そっか。……頑張れ、お母さん。応援してるよ。あの子が目覚めたら──河嶋と二人で、抱きにいくからねっ」

みほ「……はいっ……ありがとうございます……!」

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夜、みほのマンション。

エリカ『──うん。私もいい考えだと思う』

みほ「ほんとう?」

エリカ『ええ。けれど、かなりの量の文章になるわよね。』

エリカ『手書きのノートよりも、パソコンとか、電子データのほうが──』

みほ「ううん、私が直接書いた、私の文字……あの子にはそれを見せてあげたい」

エリカ『……そっか。そうね、あの子も、その方が喜ぶかもしれないわね』

みほ「うん!」



みほ(母親として、あの子のために、私ができること)

みほ(それに──考えたくも無いけれど、もしもその時、私が此の世にいなかったなら──)

みほ(あのたがどれほど大切な人間か──いったい誰が、あなたにそれを教えてくれるだろう)

みほ(あなたが、いったいどれほどの思いの上にこの世界に産まれたか──いったい誰が、それを貴方に伝えてくれるだろう)



みほ「今ね──もう書き始めてるの」

エリカ『そうなの?』

みほ「<今、エリカさんと電話をしてる>……」

エリカ『なにそれ。もっと、タメになることを書いてあげなさいな』

みほ「じゃあ、何かためになることを言ってください」

エリカ『へ?』

みほ「<エリカさんが電話の向こうでこう言いました> ほら、続きのセリフ、エリカさんの番だよ」

エリカ『え、えと、あー……』



エリカ『……こほん、』



エリカ『……こ、このノートが、あなたの道しるべになりますように。もしも、貴方が自分がどうして生まれたのだとか、何の為に産まれたのだとか、あー、その時は、──』


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