過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー! 最終章
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KASA
[saga]
2017/03/25(土) 16:14:43.02 ID:yc7Q2IaoO
みほ「……。」
みほ「……会長」
杏「うん?」
みほ「私、あの子のためにできること、ようやく一つだけ、見つけられたかもしれません」
杏「ん、そっか。……頑張れ、お母さん。応援してるよ。あの子が目覚めたら──河嶋と二人で、抱きにいくからねっ」
みほ「……はいっ……ありがとうございます……!」
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夜、みほのマンション。
エリカ『──うん。私もいい考えだと思う』
みほ「ほんとう?」
エリカ『ええ。けれど、かなりの量の文章になるわよね。』
エリカ『手書きのノートよりも、パソコンとか、電子データのほうが──』
みほ「ううん、私が直接書いた、私の文字……あの子にはそれを見せてあげたい」
エリカ『……そっか。そうね、あの子も、その方が喜ぶかもしれないわね』
みほ「うん!」
みほ(母親として、あの子のために、私ができること)
みほ(それに──考えたくも無いけれど、もしもその時、私が此の世にいなかったなら──)
みほ(あのたがどれほど大切な人間か──いったい誰が、あなたにそれを教えてくれるだろう)
みほ(あなたが、いったいどれほどの思いの上にこの世界に産まれたか──いったい誰が、それを貴方に伝えてくれるだろう)
みほ「今ね──もう書き始めてるの」
エリカ『そうなの?』
みほ「<今、エリカさんと電話をしてる>……」
エリカ『なにそれ。もっと、タメになることを書いてあげなさいな』
みほ「じゃあ、何かためになることを言ってください」
エリカ『へ?』
みほ「<エリカさんが電話の向こうでこう言いました> ほら、続きのセリフ、エリカさんの番だよ」
エリカ『え、えと、あー……』
エリカ『……こほん、』
エリカ『……こ、このノートが、あなたの道しるべになりますように。もしも、貴方が自分がどうして生まれたのだとか、何の為に産まれたのだとか、あー、その時は、──』
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