過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー! 最終章
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115:KASA[saga]
2017/03/25(土) 16:15:16.88 ID:yc7Q2IaoO
みほ「──う、うーん、エリカさん、ちょっと……長いかも……」

エリカ『もう、あんたがタメになること言えって言ったんでしょう』

みほ「……ふふ、エリカさんってむかしから……以外とマジメだよね」

エリカ『うっさい』

みほ「そうだ、エリカさんも、ノート書く?」

エリカ『書かないわよっ。わたしは、そんなのガラじゃないし』

みほ「そんなことないと思うけどなぁ……。書きたくなったら、言ってね、その時は、一緒に書こうね、エリカさん」

エリカ『はいはい。じゃ、そろそろ切るからね……また、明日ね』

みほ「うん! また、明日!」


 ──ぴっ。


みほ(……あーあ……また明日まで、待たなきゃいけないんだなぁ……)

みほ(……だめだめ、気持ちをきりかえて、まじめに書かなきゃ!)


 ──さぁ、あなたの家族達が、この一年近く、何を体験し、何を考え、何を思ったか。これからそのすべてを書き記そう。


みほ「そうだ、ノートのタイトルは、どうしようかな──」

みほ「……うー……」

みほ「……。」

みほ「んっ、決めた……!」


 ピンクのペンでさらさらとノートの表紙に書き込む。


みほ「……少し、勇ましすぎるかなぁ……でも、これぐらい気合いをいれなきゃだもんね」


 真新しいノート。いつかあのこの、手でこれがめくられますように。

 みんなと私の、今日までの戦い。

 そして、貴方が目覚めるまでの、これからの戦い。


みほ「……早く目を覚ましてね。でなきゃあなたは、山ほどノートを読まなきゃいけなくなちゃうよ」

みほ「……ふふ、案外明日、ひょっこり目を覚ますかもね。……そうであったなら、お母さん、助かるんだけどなぁ〜?」

みほ「……。」

みほ「……必ず、貴方は目覚める。私は、そう信じてるよ……」



 だから、貴方が目覚めるその日まで、私はこれを書き続ける。



 ノートの表紙に記された、そのタイトルは──。

















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