過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー! 最終章
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40:KASA[saga]
2017/03/19(日) 19:21:13.37 ID:JInKTuvXO
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みほ、自室のベッド、深夜。眠れない。

みほ「……。」

戦車道はいよいよ復活できるかもしれない。妊娠の可能性がほとんどないのなら。今回の知らせには大きな意味がある。

ただ、私個人にとっては──どうだったのだろう。

理由が分かろうが分かるまいが、私のお腹にはもう赤ちゃんがいて、私はそれを現実として受け止めなきゃいけない。
どんな理由があれ、私達は妊娠し、そして、多くの子達が流産をした。その事実は変わらない。

みほ(妊娠の原因がわかれば、もっとなにか、気持ちがすっきりするのかなって思ってたけど──)

神様のイタズラではないことがわかった。何かしらにきちんとした仕組みがあるらしい事はわかった。

だけど──

結局「理由」は、分からない。「どのように」ではなく「どうして」私はそれをしりたい。

ほとんど起こり得ない事だというのなら、なぜ、それは起った?いったい何の意味があって?

科学は、世界の仕組みは教えてくれても世界の理由については何も教えてはくれなかった。

みほ「……。」

パパが誰かどうか──それについてすら、もう、正直なところ自分は感心が薄れてきる。

数か月後には、この子はきっと産まれる。わたしはもう、その事を何よりも一番に考えなくちゃいけないのだ。

それに、パパがいようがいまいが──

みほ「私にいは、皆がいる。お姉ちゃんも、エリカさんも、お母さんも、お父さんも」

私は十分、元気にやっていける──。

いつかみた悪夢を思い出す。あの夢の中に自分に、今の自分の幸せを、ほんの少しでもいいから、分けてあげたい。あんな未来は──辛すぎる。




それにしても──今回のような妊娠を、意図して、わざと……そんなことをしていったい誰が幸せになれるの?
進化や多様化だかなんだかよくわからないことのために、そんな事が許されるの?

みほ(……でも……)

男性も女性も一切の性別の垣根もなく区別もなく──ただ純粋な相手への尊敬に基づいて、互いの子供をもうけられるのなら、あるいはそれも、幸せな世界なのかな。

みほ(もしも、この世界が今、そういう時代だったなら……お姉ちゃんとエリカさんは──当たり前のように結婚して、あたりまえのように、二人の赤ちゃんを、産むことができたのかな……)

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