過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー! 最終章
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46:KASA[saga]
2017/03/19(日) 21:48:16.83 ID:JInKTuvXO
エリカ「私……なんかゾッとする……」

みほ「──ここに名前がある人達の、みんなの子供、……うまれられなかった子達の遺伝子」

みほ「それらが少しづつまざって──この子の身体を作ってる。私の遺伝子と一緒に」

エリカ「頭がおかしくなる」

みほ「私の卵子に、この子達全員の精子が同時に受精して──皆の染色体が混ざりあって、全く過不足なく、きちんとした正常な染色体になった──でもそんなことは通常起こり得ないんだって。」

みほ「だから、何か別の仕組みが働いてるはずで──一応、私のいた特殊カーボン場が42次元方向に回転してたり振動してたりすると、こういう事が起こる可能性を導けるかもしれないんだって。ほら、書類のここ……」

エリカ「『時空立体球:+97km、+429日』──どうでもいいわよ。どうせ私にはさっぱりわかかないから」

みほ「えへへ、私にも分かんない」

エリカ「えへへじゃないわよ……」

みほ「あのね、もし仮に──私が妊娠をしたころに、プラウダ高校の学園艦みたいに、この艦が大洗沖にいたら、……もしかしてエリカさんの遺伝子もこの子の中に……ね、残念だね」

エリカ「ばか。そんときは隊長の遺伝子もはいってたかもしれないでしょ」

みほ「あぁ、それは……うぅ……あ、でも、この子の染色体は、見かけ上はあらゆるエラーを回避してるって……だったら、近親が原因の異常だってきっちり──」

エリカ「もうやめて……なんかもう私、気持ち悪くなってきたから……。」

みほ「あぁぁあ、ごめんね」


みほ「……。とにかく──」


みほ「みんな、普通に結婚して、普通に子供を産んで、普通にお母さんになりたいと思う」

みほ「今更──この子はあなた達、子供の子供だ──つまり、孫、なのかな。他の人の孫でもあるけれど──そんな子がいます、だなんて……伝える必要、あるのかな……?」

エリカ「……。」

エリカ「でも、じゃあ、あんたは全部、一人で背負っていくの……?」

エリカ「この先、一生、ずっと……何もかも、全部、あんた一人で──」

みほ「大げさだよ。みんな同じだよ。同じだけ辛い思いして、同じだけ苦しんだ。それはみんな一緒。この先も一生、それは変わらない。私はたまたま、その先の幸せにたどり着けただけ──」

エリカ「……幸せ、って……」

みほ「この子を産める。私は今、──幸せだよ」

エリカ「……っ、ねぇ……? いいいの? あんた……ほんとにそれでいいの……?」

みほ「──私ね、エリカさん」

みほ「最近またボコの事、好きになってきたんだよ」

エリカ「……そうなの?」

みほ「やってやるだけじゃどうにもならない。そんな事がこの世界にはいっぱいある。それを思い知らされて依頼、私はボコが好きになれなくなった。でも──そもそもどうあがいたってどうにもならない事が、この世の中にはいっぱいあるんだなーって。だったもう──私達にできることは──やってやることしかできないんじゃないかなぁ……って」

エリカ「……。」

みほ「……やっぱりボコはすごい、ボコは、すごいよ。。愛里寿ちゃんはきっと、これを分かってたのかなぁ……」


 ──やーってやーるやーってやる〜 や〜ってやーるぜっ いーやなあーいつを──


 ──。


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