過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー! 最終章
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89:KASA[saga]
2017/03/23(木) 18:49:32.56 ID:nC3puLwv0
みほ(え、う、あ、あんまりジッとみられると、困るよぅ……)

みほ(うぅ……。)

みほ(だけど……。『私の生きた証』?『女としてこの世に生を受けた証』って──。……。……あ)


(みほの脳裏、抱き上げた我が子の姿が、唐突に蘇る)


みほ(……え……?)


(直後、しほの言葉の意味、しほの自分を見つめる視線の意味が、すべて──つながっていく)

みほ(──)

みほ(……私?)

みほ(私や、お姉ちゃん)


みほ(……私達がお母さんの──生きた証……?)

みほ「──…………。」



新生児ICUで眠り続ける我が子──彼女の事を想った瞬間、──母の言葉が、何の抵抗もなく、腑に、すとんとに落ちて行く。驚くほど、ストンと……。

みほ(……。)

みほ(なんでだろう体が──しびれてうごかない……)


しほ「……。」

しほ「……みほ」

みほ「……はい」

しほ「言っておきますが──これは、私にとって、非常に情けのない話なのですよ」

みほ「え……」

しほ「だから……まほやエリカには、黙っていなさい」

みほ「でも……お姉ちゃんにも……教えてあげたい……」

しほ「……。」


(しほ、ふかく鼻息)


しほ「人生を支える二本の柱──」

みほ「……?」

しほ「その一方がくずれかけて、その時になってようやく、もう片方の大切さに気がついて──慌てふためいて、そちらの補強に奔走する。私のしたことは、つまりはそういう事です。──親として、そんな醜態を、あの子に見せられるものですか」

みほ「……。」

みほ「……ぷっ……」

みほ(お母さんが、まるで……普通のお母さんみたい……)

みほ「あは、あはは」

しほ「……。」


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