過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー! 最終章
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KASA
[saga]
2017/03/23(木) 18:50:01.26 ID:nC3puLwv0
みほ「でも、私にはかまわないの?」
しほ「……。少しでも、貴方の励ましの言葉になればいいと──そう思ったのです。理解なさい。だいたいの親とは、そういうものなのです。あなたも、母親なら、……わかるでしょう」
みほ(私は、その時のお母さんの、照れ隠しのような厳しい表情がなんだかおかしくて、どうにも笑いが止まらず──)
みほ「あはは、そうだね、あは」
しほ「……。」
みほ(だけど、そのはずなのに、可笑しいはずなのに──)
みほ「あは、……っ、……っあ、は、は……っ」
みほ(どうしてか、私の視界は急にぼやけ初めて──)
みほ「……っ、ひっ──……っ、ぃぐっ……」
みほ(嬉しいはずなのに、どうして涙が)
みほ「……おか……おかぁっ、さんっ……ひっ、ぐ、ひぐ……あぁ……おかあさん……」
みほ(ありがとう……私も、頑張ります……)
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新生児ICUへ。
みほ「私はあなたに、何をしてあげられるのかな」
眠る我が子の、姿に思う。すぐには答えはみつからない。
だけど日尾まず、断乳の薬を服用するのは、もう少しだけ待つことにした。
痛いけど、夜、あまりねむれないけれど……もう少しだけ、我慢しよう。
あの子が目覚めた時に、ちゃんとお乳をあげらえるように。
■4日目
エリカさんとお姉ちゃんが、朝から病院にいてくれた。
週末なので学校はお休み。
新生児ICU。
滅菌ケージに横たわる、可愛い我が子。
赤ちゃんベッドの横には、もうネームタグが挟んである。
エリカ「いい名前じゃない」
みほ「うん。私もそう思う。」
まほ「お父様が、一生懸命に考えておいてくれたんだ」
はやく、この子に自分の名前を教えてあげたい。
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