67:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/19(日) 22:35:41.77 ID:XeQduQz40
「……」
「あれ?ガヴどうしたの?」
ふらっと立ち上がったガヴが私の顔を見ながら近づいてくる
68:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/19(日) 22:36:41.67 ID:XeQduQz40
「……おかしいな」
「えっ?」
「なんで解除されてるの……」
69:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/19(日) 22:37:41.39 ID:XeQduQz40
「何って前にヴィーネが言ったことだろ……ん?あーそうか記憶の改竄は解けてないのか」
「記憶の……改竄?」
「ラフィ、腕が鈍ったのかな。まだ微かに天使の力が感じられるのに……」
70:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/19(日) 22:38:52.55 ID:XeQduQz40
「ヴィーネはね。私を捨てたんだよ」
「ひどいよなー私のことを面倒見てくれるって、私のことを見てくれるって、私のことを一番に考えてくれるって、そう思っていたのにさー」
「私にはもう無理って何?なんで?どうして?おかしいよね?おかしいよね!」
71:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/19(日) 22:40:03.76 ID:XeQduQz40
怖い怖い怖い……
今私の前に居るのはいったい誰?
ガヴ?いや、ガヴじゃない……!
72:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/19(日) 22:41:07.66 ID:XeQduQz40
「それに悪魔って」
「ヴィーネは面白いことを言うね」
「悪魔はヴィーネでしょ」
73:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/19(日) 22:41:51.41 ID:XeQduQz40
「そ、それって……」
「そう、堕天したの。もちろん『駄』天使じゃなくて『堕』天使ね」
「ほら、頭の輪っかも真っ黒でしょ?」
74:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/19(日) 22:43:09.08 ID:XeQduQz40
「だからひどいなーそうだ、こうしたら分かってくれるかな?今までお世話してくれたヴィーネだったら分かってくれるよね?」
ガヴに抱きしめられた……
ああ、この匂いが、温かさが、柔らかさが、ガヴだって語り掛ける……
どうして?なんでガヴは堕天なんかしたの……
75:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/19(日) 22:43:58.07 ID:XeQduQz40
私の返答を聞きガヴがうれしそうに羽を動かす
きれいな、本当にきれいな真っ白い羽……
しろい……はね?
堕天使の悪魔の羽って何色だったっけ?
……!
76:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/19(日) 22:45:05.39 ID:XeQduQz40
「私、実はガヴのことが好きだったんだ……」
「いつもやる気のなさそうな顔、だらしない恰好、いたずらをしてる時の笑顔」
「全部、全部が好きだった……」
111Res/43.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。