10:名無しNIPPER[saga]
2017/03/17(金) 12:34:23.40 ID:1HyDqIB70
「何度でも来てくれ! いくらでもおまけするぜ」
「考えておくね……」
ただそれだけだったのに、ざわざわの中に噂する声が聞こえだして、お祭りに行くのも大変になってしまったんだな、と実感した。
キャップを深くかぶり直して、大騒ぎにならないように、逃げ出すようにその場を離れる。
奏はベンチで足を投げ出していた。人混みの向こうで、まるでそんなの関係ないみたいに一人だった。
提灯の明かりに照らされているからだろうか? その白い頰は赤みが差していた。
私に気づいた彼女はひらひらと手を振る。
人をかき分けるようにして、私は奏に駆け寄った。
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