過去ログ - 渋谷凛「水風船のように」
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22:名無しNIPPER[saga]
2017/03/17(金) 12:49:26.54 ID:1HyDqIB70

 奏が小さく、すごいと口を動かした。

 花火の色に照らされた奏を見て、なんてきれいなんだろうと思った。

「私はただ、奏のことを知りたいんだ」

 花火の音にかき消えてしまえと思った。

 光るたびに、私たちの後ろには大きく影が伸びる。確かに私たちは夏にいた。



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