過去ログ - 渋谷凛「水風船のように」
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3:名無しNIPPER[saga]
2017/03/17(金) 12:23:27.43 ID:1HyDqIB70

 憂鬱な定期テストを潜り抜けたら、大きな入道雲が梅雨前線を蹴っ飛ばして、気がつけば夏だった。

 ジクジクと鳴き始めた蝉の声、風鈴、プール帰りの小学生。

 夕焼けがアスファルトを溶かして、それが蒸発したみたいに真っ黒の夜がやってきて。

 その中でも奏は涼しい顔をして、からころ、アイスコーヒーの氷を鳴らしている。



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