過去ログ - 渋谷凛「水風船のように」
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6:名無しNIPPER[saga]
2017/03/17(金) 12:27:07.30 ID:1HyDqIB70

 私はソファーの上で足をバタつかせていた。
 クッションを抱えて、ファッション誌を開いていた。

 なにも言わないのをいいことに、私は奏の部屋に物を増やした。

 雑誌のバックナンバー、犬のクッション。今だって奏はミュージカル映画を見ていて、私と一緒なのに、一人でいるみたいな顔をしている。

 夏の夜に子どもの声がした。

 映画をちらと見ると、主人公とヒロインが手を繋いで踊っている。

 奏は退屈そうにコーヒーを飲んでいた。
 恋愛映画、嫌いなんだっけ。カップを空にしたタイミングで、私は奏に声をかけた。

「夏祭りに行かない?」


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