過去ログ - 渋谷凛「水風船のように」
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/03/17(金) 12:29:58.52 ID:1HyDqIB70



 赤と白の提灯が街灯代わりにぶら下がっていた。

 アイドルになるまでは友達と行っていたお祭りを、最近は「忙しいから」と断ってしまっていた。

 最近、変装のためにベースボールキャップを被っている。

 奏はプライベート用の眼鏡、ノースリーブのブラウスにストライプのガウチョパンツを履いて、ボーイッシュな格好になってしまった私と比べると、本当に大人に見えた。

 まだ十八なんだけどとむくれるのが、唯一と言っていいくらいの、奏のハイティーンらしいところだった。

 同じ東京でも、奏の実家は結構離れたところにあるらしい。

 こっちに越して来たのは去年の秋のはずで、だからこの辺りのお祭りは私の方が詳しかった。

 今日は三日間あるうちの最後の日で、小さいけれど花火大会がある。人が一番集まる日だった。
 
 露店が並び出すあたりにもなれば人でごった返して、前に進むのもひと苦労だろう。


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