過去ログ - ('A`)が深海棲艦と戦うようです
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18: ◆vVnRDWXUNzh3
2017/03/18(土) 12:28:25.25 ID:KLK+D78IO
『『『ゥオオオオオオオオオオオンッ』』』
こちらを認識した三体が咆哮した。
バリケードの裏で立ち上がった俺たちは、素早く隊列を広げつつ即座に攻撃を開始する。
15門のパンツァーファウスト3が、4門のエクレール戦車の主砲が、そして百数十丁の自動小銃が一斉に火を噴いた。エクレールとパンツァーファウスト3の砲弾は、吸い込まれるようにしてホ級の三段重ねされた砲塔部分へと吸い込まれる。
耳がおかしくなりそうな不愉快な轟音のオーケストラの中で、確かに響く鈍い弾着音。
一拍おいて、爆発音。
『───────ァアアアアアアアアアアアッ!!!!!』
そして、深海棲艦全体に共通する、金属をすりあわせているような独特の断末魔。
( ><)「エクレール戦車の全砲撃が着弾!軽巡ホ級、主砲塔機能停止!ダメージあり!!」
ビロードが興奮気味に叫んでいるが、彼我の距離をたったの150Mまで引きつけての攻撃。戦車隊が陣の最後方に位置することを加味しても400Mと離れていない。超絶至近距離、こめかみにピストルの銃口を押し当てているのとなんら変わらない。
もしも外していたら、ルクレール戦車が鉄屑かフランス戦車道の教育課程に致命的な欠陥があるかの二択だ。
('A`)「手を止めるな!撃て撃て撃て!!!」
( ゚д゚ )「パンツァーファウスト第ニ射用意!態勢を立て直させるな!!」
俺は寧ろ、目の前の下級深海棲艦2匹の知能の低さに感心する。欺瞞は確かに施していたが、ルクレール戦車への“欺瞞”は迷彩柄の断熱シートを真上に被せただけという非常に雑なものだ。
並ぶ四つの不自然なシート、その目前にはこれ見よがしにバリケードが築かれている。これがリ級以上のクラスだったら俺たちは吹き飛ばされて終わりだったろうが、奴らは無警戒で進んできた。
放棄された陣地だと高をくくってでもいたのか、奴らの五感の問題か、或いは本当に何も思わなかったのかは定かではない。いずれにせよ、こちらからすればありがたいので諸々の考察については頭がいい御偉方と研究者諸兄に任せるとしよう。
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