過去ログ - ('A`)が深海棲艦と戦うようです
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20: ◆vVnRDWXUNzh3
2017/03/18(土) 12:34:46.01 ID:KLK+D78IO
『──────ァアアアアアアアアアアアッ!!!?』
だが、砲声の代わりに響いたのは苦悶の声。背面に突如飛来した砲撃を食らい、イ級が激しくのけぞり蹈鞴を踏んだ。
『ア゛ァ゛ッ!!?』
次いで、ホ級の顔面(?)に砲弾が何発か叩き込まれる。片腕を失いバランス感覚を失っていたホ級は、あごにフックを食らったボクサーのようによろめき地響きを立てて転倒する。
「プラゼーレス墓地のポルトガル戦車隊より入電!弾着視認、効果の程を求むとのことです!」
( ゚д゚ )「“効果絶大、引き続き砲撃されたし”と返せ」
……なるほど、後方待機していたポルトガル軍の砲撃か。攻撃開始と同時にホ級達の位置情報を戦車隊にも共有していたのだろう。
勿論支援火力への情報提供は当然のことだ。が、実際の火力投入のタイミングが絶妙という他ない。
完全にこちらの攻撃に注意を引きつけられていたホ級とイ級は、予期せぬ方面からの砲火の雨に為す術が無くなった。
『アッ、アアッ、アアアアァァ………』
ポルトガル軍の砲撃はなおも続く。ホ級は残った右手を何かに助けを求めるかのようにしばらく虚空にさまよわせ、十何発目かの砲弾に頭を吹き飛ばされて沈黙した。
『ァアアアアアアアアアアア……』
もう1体のイ級も既に虫の息だ。巨体のあちこちに痛々しく穴が開き、その穴からは黒煙が噴出している。
それでも口を開いてなんとか砲の照準をこちらに併せようとする敢闘精神には感服するが、間もなく無駄な努力となることは明白だ。
(#><)「ホ級、沈黙!!残るイ級も大破状態です!!」
( ゚д゚ )「油断するな、一気に仕留めろ!!総員、射撃翌用意!!」
「「「Jawohl!!」」」
('A`)「Jawohl!!」
────戦争なんてのは神の次に嫌いな代物だ、ましてや愛着も何もない外国でくたばるなんざ御免被る。
そんな俺でもやはり、今度ばかりは興奮を抑えられぬ声でミルナ中尉の号令に応える。
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